MUUSEO SQUARE
文/ミューゼオ・スクエア編集部
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#スーツ・ジャケット入門
#服を仕立てる
ラペル、ベント、ライニング、ゴージなど、スーツやテーラードジャケットを構成する部位にはそれぞれ呼び名がある。各部の名称を知っておけば、オーダーする際にコミュニケーションが取りやすく、より自分の理想とするデザインに仕立てられるはず。今回は、テーラー・Loud Gardenのクリエイティブディレクター岡田亮二氏に聞いた仕立てる際のポイントを交えながら、ジャケットの部位の名称を写真付きで紹介していく。
目次
衿の縫い合わせのライン(ゴージライン)を境に上部分を、上衿、またはカラーと呼ぶ。
衿の縫い合わせのライン(ゴージライン)を境に下部分を、下衿、またはラペルと呼ぶ。形や幅、ゴージラインの角度、位置などで雰囲気が変わる。
下衿(ラペル)に付いている衿穴。この部分に花を挿していたことから、フラワーホールと呼ばれる。規制ジャケットにはこの穴がない場合も。
胸の位置にあるポケット。箱形のものが多いが、船底のような傾斜をかけたバルカポケットや、外付けをしたパッチポケットなど幾つかのバリエーションがある。
腰の位置にあるポケット。蓋が付いたフラップポケットや、フラップとパッチが組み合わさったパッチ&フラップポケットなどのデザインがある。
角を付けたスクエアカットや、カーブを描いたラウンドカットなどがあり、カーブの角度によっても印象が大きく変化する。
ジャケットの前身頃を留め合わせるボタン。2つボタン、3つボタンのものがオーソドックス。動きさすさをキープするため一番下のボタンは通常開けておく。
着脱をしやすいように滑りのよい生地素材が使われる。隠れた部分のオシャレとしてビビットなカラーや柄をオーダー時にセレクトすることもできる。
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身頃と袖をつなぐつなぎ目。大きさや形で着心地にも大きく変化が現れる部分。「オーダー品では着やすさを重視して脇釜浅めに作る場合がありますが、既製品ではどんなタイプの人にも合うように釜深めに作られていることが多いです。最近のオーダーでは袖巾が細く、よりスタイリッシュなものが好まれることが多いですね」(岡田さん)
後ろ身頃の裾に入るスリット。中央にあるものをセンターベント、両脇に2箇所あるものをサイドベンツと呼ぶ。ベントがないノーベントもある。「海外ではワンベント(センターベント)、ツーベンツ(サイドベンツ)と呼びますね」(岡田さん)
肩と袖が縫い合わされ盛り上がっている部分。肩に沿って自然に落ちるようなナチュラルショルダーや、袖山を高く盛り上げたビルドアップショルダーなどの種類がある。
ちょうど背筋に沿って入る、縫い合わせられたライン。「オーダーでは飾りステッチ(AMFステッチ)を好みで入れることもありますね」(岡田さん)
衿元から袖までつながる肩周りのライン。湾曲ラインを描くコーンケープドショルダーや、実際よりも内側に袖山を置くナローショルダーなどアレンジの幅は広いディテール。
より細かいジャケットのディテールを知りたい方はこちらの記事もチェック!
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Series : スーツやジャケットの着こなしからデザイン・ディテールまで
第2回 スーツやジャケットの各部の名称を写真付きで解説!この部位は何と呼ぶ? (本記事)
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公開日:2017年2月6日
更新日:2022年5月2日
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