MUUSEO SQUARE
小笠原シューズは、1955年に靴職人の小笠原光雄が東京・虎ノ門に設立した小笠原製靴をルーツとする手縫い靴の老舗。時代の流れに合わせ、一時は他の靴店や百貨店向けの製品を製造するOEM製造(Original Equipment Manufacturing)にシフトするようになる。1988年に社名を「小笠原シューズ」に改称、2011年に3代目の根岸貴之に引き継いだのち、待望の自社ブランドである「συναντω(シナンド)」を立ち上げた。
日本の手製靴の技術を継承する「小笠原シューズ」。時代に媚びない靴作りを貫く
東京の著名な靴店に置かれる紳士靴のビスポークなど最高級品を手がけてきた「小笠原シューズ」。1955年の創業から継承してきた技術から生み出される美しい造形。そして、時代に媚びないディテールからは靴作りへの覚悟と潔さが感じられる。2012年に代表取締役に就任した根岸さんが大切にする靴作りのこだわり、見据える先について服飾ジャーナリストの飯野高広さんが伺った。
エーボンハウス
ホットドッグ・プレス
ベルルッティ
バリーニ
靴専門学校ギルド
ジョンストン&マーフィー
平和堂靴店
ローファー
プレーントウ
銀座に生まれた時計の殿堂、セイコードリームスクエア。老舗ブランドの歴史と技術を知る。
今日も変わらず銀座四丁目の交差点を見下ろす、銀座のシンボル。時計塔が象徴的な和光は1881年「服部時計店」の開業から始まった、老舗時計メーカー「セイコーウオッチ」発祥の地で今日も営業を行なっている。そんな所縁の地に、セイコーブランドを体感出来る新施設が2018年12月に誕生した。施設の名前は「セイコードリームスクエア 」。当施設には定期的に時計師も来館し、その作業を生で見ることもできるという。ユニークな施設の見所を館長である神野さんに伺った。
日本が誇るソフビ工房。その手仕事の全て!「シカルナ・工房」
こんにちは、ミューゼオ・スクエア編集部の佐々木です。突然ですが、こちらの写真を見てください。
革の表情を自在にあやつる魔術師。染革工場カナメの染色、加工の匠の技にふれる。
革の素材としての良し悪しは、タンナーのなめしの力が大きい。しかし、革の見た目の表情や質感は、なめしの後の、仕上げの工程によって大きく左右される。染革工場カナメは、革の染色や加工といった仕上げのプロ。これまで、たぐいまれなる技術力と感性によって、独創的な革を手がけてきた。革の表情を自在にあやつる魔術師、染革工場カナメの匠の技を、とくとご覧あれ。
本当に良い「革」とは? 「なめし」と「仕上げ」が個性を決める!
以前、『革』というタイトルのムック制作をした。一通りの仕事を覚えたとはいえ、まだ20代後半の編集者にとって、歯ごたえのある大それたテーマであり、無我夢中で取り組んだ記憶がある。今回、改めて『革』というテーマと向き合うことになったが、相変わらず『革』は大きなテーマであり、ワクワクしながらも、どこか身が引き締まる思いもする。第1回は、海外等から革を仕入れる問屋さんである株式会社ストック小島の岩﨑久芳さんにお話をうかがった。革の基礎である「なめし」と「仕上げ」を学び、本当に良い革とは何かを探る。