コンセプチュアル・アートとは?

アイデアやコンセプトを作品の中心的な構成要素とする動向のこと。1960年代末から 1970年代にかけて世界的に広まった。

1967年、アメリカの作家ソル・ルウィットが『アートフォーラム』誌にエッセイ「コンセプチュアル・アートに関する断章」を発表し、ここから1960年代末以降の、作品の物質性よりも制作の契機となる観念に重きを置き、芸術の概念(コンセプト)そのものを問いかける傾向の美術を指すようになった。

批評家のルーシー・リッパードがこの傾向を「芸術作品の非物質化」とも定義しているように、作品の唯一性や商業化などへの否定的見解を伴うものであり、物質と流通の双方から従来の美術(制度)の改革を行なうことが意図されていた。そのため60年代後半から70年代を中心に展開したコンセプチュアル・アートでは、写真、郵便、ファックスなどの複製可能で容易かつ迅速に流通しうるメディアが頻繁に用いられた。

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