MUUSEO SQUARE
合板の表面に塗装や木を薄くスライスした突板(ツキイタ)の貼り付けなどを行った、建築物の内装や家具などの外装に用いられる木質材料のこと。木を薄くスライスしていくため、同じ木目が並ぶのが特徴的。大きくわけて「天然木化粧合板」と「特殊加工化粧合板」の2種類がある。合板とは、木材を薄く裂いたベニヤ板を乾燥させ、接着剤で貼り合わせた木質材料を指す。建物や家具をはじめ、仏壇やトラックの荷台などあらゆるジャンルで利用されている。
無垢の木のオーダー家具ができるまで —アオゾラカグシキ會社—
家具についてインターネットで調べていると、「クラシックスタイル」といった言葉を多く目にする。どこの地域の「古典的な様式」の家具なのかそこからは読み取れず、ローカルから離れて均質化されきったことを感じさせるが、家具一つひとつには、これまで積み重なってきた歴史や作り手の考えが反映されていることは間違いない。そこを掘り下げると家具をもっと面白がれる軸ができる気がする。
ほぞ
コンソール
化粧合板
カンナ
スツール
京都で数百年培われてきた木具師の技を、手で味わう | 「くらふとばんしょう」名刺入れ
この連載では、モノ雑誌の編集者として数多くの製品に触れてきた山縣基与志さんが「実際に使ってみて、本当に手元に置いておきたい」と感じた名品を取り上げます。今回紹介するのは、前回の記事で取り上げた握り石ダーマと同様に手の中で転がせる逸品。木具師の橋村佳明さんが立ち上げた「くらふとばんしょう」の名刺入れです。使われているのは二つの杉でできた部材だけ。たったその二つのパーツに、数百年前の粋人に愛された技が集約されています。
箔×照明。日本人のDNAが宿る灯り「月繭」の誕生まで
金とプラチナの箔は隆起し、静謐な影を落とします。簡潔で控えめな美しさは、すべての色が薄墨色にしずんでしまう秋の夕暮れ、水を用いず岩や砂などで山水を表現した枯山水に通じています。箔と照明、それぞれの陰影を自在に操るふたりの匠から生まれた灯り「月繭」。自然をモチーフに光が生み出す癒しの影をデザインする手法を得意とする照明デザイナー・遠藤道明さんと、伝統技術を昇華し箔のアートというジャンルを切り拓いた箔工芸作家・裕人礫翔さんが手がけた照明、「月繭」の完成までを記録します。
チェドックザッカストアで見つけたチェコの「ガラスボタン」、消えゆく伝統工芸の灯火
チェドックザッカストアにチェコのガラスとチェコ文化を学ぶ今企画。前回チェコのボヘミアガラスをご紹介しましたが、今回はそのボヘミアガラスの一つであり、チェドックザッカストアでも人気があるという「ガラスボタン」をご紹介します。見た目が可愛いのでコレクションする人も多いガラスボタンですが、生産背景や店主の谷岡さんがお店に置く理由を聞くと、コレクションをする意義も変わってくる気がします。チェコの文化の一つであるガラスボタン、知れば知るほど味わい深い世界をお楽しみください。
ビスポークをもっと身近に感じさせてくれる、新世代テーラー KIRINTAILORS(キリンテーラーズ)。
服飾ジャーナリスト倉野さんが「次世代テーラーと呼ばれる世代ともまた違ったビジョンと美意識を持った人」と称するKIRINTAILORS(キリンテーラーズ)の江利角卓也さん。生み出される洋服は英国の伝統的なテーラーリングを大切にしながらも、どこか新鮮でモダンな印象が漂う。江利角さんの服作りに対するこだわりを探ってきました。