SINGERとは?

シンガー(SINGER)は、アイザック・メリット・シンガー(Isaac Merritt Singer)により創業したミシンメーカー。有名な赤いロゴマークの「S」は創業者の名前からとったもので、1870年代から使用されている。
1851年に世界で初めて実用ミシンを世の中に送り出し、第1号実用ミシンの特許を得た。1880年代に各家庭への戸別訪問販売を行い、年間売り上げ80万台という世界全体での供給台数の4分の3を占めていた。手回しミシンから、足踏みミシン、電動ミシン、電子ミシン、コンピューターミシンへと、次々と機能の革新・充実をはかってきた。
日本では1900年代に販売を開始。シンガー製ミシンがあまりにも売れていたため、創業間もないブラザー工業や蛇の目ミシン工業はデザインをそっくりコピーしたミシンを売り出すなど、日本の縫製業界にもたらした影響は大きい。
2000年に工業用ミシンから撤退。現在は株式会社ハッピージャパンがライセンス契約し、家庭用ならびに職業用ミシンの販売を行っている。

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紳士服の黄金期、ラストを飾る1950年代を紐解く

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スーツの祖先に当たる「サックスーツ or ラウンジスーツ」が出現したのが19世紀後半のこと。田舎などで着用するカジュアルウェアという位置付けでした。20世紀に入ると急速にその地位を上げ、各時代を象徴するようなスーツのスタイルも生まれました。

本連載「紳士服タイムトラベル ー ヴィクトリア朝から1960sまで」ではスーツに焦点を当てながら、当時の服装を愛し、日常的に着用して生活している方々にお話を伺い、紳士服の歴史における代表的な時代を切り取ります。

いよいよ残り2回となりました本連載、今回は1950年代にタイムトラベルします。40年代の香りを色濃く残しながらも、独自のスタイルが確立された50年代。50年代が1番好みだという声も多く、私も個人的にそう思います。

さて、今回お話を伺うのは、フランス出身ロンドン在住のSam L Hegard(サム・L・へガール)さん。ロンドンにあったドレス系で有名なヴィンテージショップで長年店長を務め、現在はロンドンのテーラーでフィッターを担当。スーツに対する熱い情熱と膨大な知識をお持ちです。そんなサムさんに50年代のスーツの特徴や魅力を語って頂きます。

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