BIG MAC、FIVE BROTHER。バイヤーが教えるヴィンテージネルシャツのタグの見分け方とは?

取材日: 2017年4月19日

写真・文/IROZA編集部

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ファッション定番アイテムとして人気のフランネルシャツ(通称:ネルシャツ)。そのはじまりには王道と呼ばれる2つのブランド「BIG MAC」と「FIVE BROTHER」があるのだとか。今ではなかなか手に入れることの難しい貴重なヴィンテージアイテムとその見分け方のコツをIROZAバイヤー・坂本さんがご紹介!

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今では「ネルシャツ」と称されることで馴染みがあるフランネルシャツ。
羊毛を使って織った生地が始まりといわれ、現在では、綿を用いて表面のみ起毛させたコットンフランネル生地が主流になっています。魅力は、フェルトのように柔らかく、温かな雰囲気で、味のある表情が魅力です。

そんなコットンフランネルを使用した60~80年代のヴィンテージネルシャツの世界を、さっそく覗いてみましょう。

ヴィンテージネルシャツを語るなら知っておきたい! 2大ブランド「BIG MAC」と「FIVE BROTHER」とは

ヘビーフランネルシャツの王道であり、双頭に値するBIG MAC(ビッグマック)とFIVE BROTHER(ファイブブラザー)。

BIG MACはアメリカを代表するデパート「JCPenny」に入っていたストアオリジナルブランド、FIVE BROTHERは1890年創業のワーク、アウトドアウエアを製造する老舗ブランドで、両者とも着心地のよさから当時のワーカーに爆発的な人気を誇りました。

そのアメカジの代表プロダクト、ヘビーフランネルシャツは「ヘビー」と名乗るだけあり、肉厚なハンバーガーのごとく、地厚なコットンを使って生地を織っているのが特徴。

現代のアメカジブームの火付け役ともいえるアイテムですが、今では見る機会が少なくなってきました。

そんな希少アイテムが、IROZAにて紹介中。かなり状態がよく、色合いも絶妙なヴィンテージアイテムをディテールも含めてご紹介します。

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IROZAバイヤーがPick Up! 年代ごとの特徴がタグに現れる⁉︎ BIG MAC& FIVE BROTHERのヘビーフランネルシャツ。

BIG MAC 70s~

70s~からの《BIG MAC》タグ 以前は、この辺りのタグも当たり前にありましたが、現在は探すのも一苦労。 特徴は、品質表示とサイズ表示が線で区切られているところ。赤以外に青もあります。

70s~からの《BIG MAC》タグ 以前は、この辺りのタグも当たり前にありましたが、現在は探すのも一苦労。 特徴は、品質表示とサイズ表示が線で区切られているところ。赤以外に青もあります。

【Detail】
産地:USA
素材:コットン100%
年代:1970年代~1980年代に製造
サイズ:S、Mサイズがレア
織り:織り柄のほか、ライトなネル素材のプリントネルもある
ボタン:
70s~はウッド調のボタンを使用しているアイテムもある
特徴:両胸のパッチポケット
ディテール:パッチポケット・芯入りの襟・ラウンドテイルの裾・基本的にサイドの合わせは巻き縫いで処理

BIG MAC 80s~

80s~のBIG MACタグはインパクトのあるブランド文字が特徴です。 80年代のアイテムも、ここ数年ではなかなか出てこないアイテムに。 パッチポケットの仕様は継続。

80s~のBIG MACタグはインパクトのあるブランド文字が特徴です。 80年代のアイテムも、ここ数年ではなかなか出てこないアイテムに。 パッチポケットの仕様は継続。

【Detail】
産地:USA
素材:コットン100%

年代:1980年代~1990年代に製造
サイズ:S、Mサイズがレア
織り:織り柄のほか、ライトなネル素材のプリントネルもある
ボタン:80s~はマーブルボタンなどが多い
特徴:両胸のパッチポケット
ディテール:パッチポケット・芯入りの襟・ラウンドテイルの裾・基本的にサイドの合わせは全て巻き縫いで処理

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70、80年代同様に、大ぶりなパッチポケットがポイント。ワークシャツの代名詞でもある胸ポケットは、ブランドの特徴が分かりやすい部分です。

FIVE BROTHER 60s~

60s~からの《FIVE BROTHER》タグ FIVEが5の表記となっているのが特徴。 通称「森タグ」と呼ばれる木のデザインもこの年代ならではです。また 、毛織物と毛皮の法令の対象となる製品を米国にて製造、輸入、配布、販売を行う事業者に対して登録されるRN番号(登録番号)が入っているのもポイント。 RN番号は、ヴィンテージのアイテムによく見られます。

60s~からの《FIVE BROTHER》タグ FIVEが5の表記となっているのが特徴。 通称「森タグ」と呼ばれる木のデザインもこの年代ならではです。また 、毛織物と毛皮の法令の対象となる製品を米国にて製造、輸入、配布、販売を行う事業者に対して登録されるRN番号(登録番号)が入っているのもポイント。 RN番号は、ヴィンテージのアイテムによく見られます。

【Detail】
産地:USA
素材:コットン100%
年代:1960年代~1970年代に製造
サイズ:S、Mサイズがレア
織り:織り柄のほか、ライトなネル素材のプリントネルもある
ボタン:
黒系のボタンが多い
特徴:両胸のフラップポケット
ディテール:フラップポケット・襟は芯入りの襟、BICMACに比べ襟が大きめなのも特徴・ラウンドテイルの裾・基本的にサイドの合わせは巻き縫いで処理

FIVE BROTHER 70s~

70s~の《FIVE BROTHER》タグ デザインが大きく変化し、ブルー・ブラウンのカラーが特徴。 RN番号がなくなり、MADE IN USAと®(レジスター)マークが付いています。

70s~の《FIVE BROTHER》タグ デザインが大きく変化し、ブルー・ブラウンのカラーが特徴。 RN番号がなくなり、MADE IN USAと®(レジスター)マークが付いています。

【Detail】
産地:USA
素材:コットン100%
年代:1970年代~1980年代に製造
サイズ:S、Mサイズがとくにレア
織り:織り柄のほか、ライトなネル素材のプリントネルもある
ボタン:
黒系のボタンが多い

特徴:両胸のフラップポケット
ディテール:フラップポケット・芯入りの襟・BICMACに比べ大きめの襟・ラウンドテイルの裾・基本的にサイドの合わせは巻き縫いで処理

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BIG MACとは異なり、フラップ付きのポケットに。
実用性も含めたディテールは、ブランドの特徴の一つ。

知ってなるほど!ヴィンテージネルシャツQ&A

Q1:なぜネルシャツの柄はチェックが定番なの?

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今ではアメカジの代名詞的アイテムのネルシャツですが、生地の起源はヨーロッパです。
諸説ありますが……タータンチェックやグレンチェックなどイギリス地方(スコットランド)の伝統的なチェック柄が多く使われているのはそのためだと思われます。ヘビーフランネルの柄の呼ばれ方ですが、大きな格子柄が多い為、総称としてプレイドと呼ばれる事もあります。
またアウトドアウェアとしては、猟銃で撃たれないように明るいチェック柄が多く使われているという説があります。
軍物のカモフラージュ柄とは真逆の発想です。
柄1つをとっても適材適所で様々な点もアパレルの歴史の面白い部分ですよね。

Q2:色味や柄は時代の流行りなどの傾向あるの?

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当初は質問1の通りの色みや柄でしたが、アメリカでミュージシャンが着用しだした事でファッションアイテムとして広がりをみせました。
ですので時代による流行柄の傾向としては音楽とリンクする部分か多く…
メタルやハードロックが流行していた頃はバッファローチェックやブロックチェック。
グランジが流行していた頃はカートコバーンの絶大な影響力でオンブレチェック。
という具合で、やはりファッションと音楽はいつの時代も切っても切れない関係ですよね。

一見、似たようなフランネルシャツですが、ブランドや年代によって微妙に顔付きが違います。好みの着心地やデザインの一着を、ぜひ探してみては?
-おわり-

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