ゴールドファイルとは?

ゴールドファイル(GOLDPFEIL)は、1856年ドイツ・フランクフルト近郊の小さな街で創業した革製品ブランド。
高級パースと札入れを製造する小さな工房としてスタートした後、紳士用・婦人用のバッグの展開を開始。最高級の素材と希代の職人芸から生み出される革製品が評判を呼び、貴族階級から数多くの注文を受け瞬く間にヨーロッパ全土にその名を轟かせた。
世界中から集めた良品な原皮だけ数ヶ月かけて鞣し、独自の染色を手で摺り込んでは拭き取る作業を繰り返して仕上げを施す。それを熟練の職人(マイスター)が、卓越された技術を用いて製品へと縫い上げるという、創業当時より「妥協を許さないもの作り」の理念を守りぬいている。

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羊文学・塩塚モエカと観る近代日本の前衛写真(前編)

東京都写真美術館では、8月21日(日)まで「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」が開催されています。

近代日本写真史における前衛写真は、海外から伝わってきたシュルレアリスムや抽象美術の影響を受け、1930年代から1940年代までの間に全国各地のアマチュア団体を中心に勃興した写真の潮流です。活動期間が短く、またピクトリアリズム写真やリアリズム写真といった潮流の間に位置することでこれまではあまり顧みられていませんでした。しかし、ここ数年福岡や名古屋をはじめとする各地の美術館により研究が進み、海外の展覧会でも展示される機会も増えています。

今回はオルタナティブ・ロックバンド「羊文学」ボーカル・ギターの塩塚モエカさんをお招きし、東京都写真美術館学芸員の藤村里美さんと展示を観ながら言葉を交わしました。新しい表現を模索した作家の足跡を、前衛写真を塩塚さんはどのように観たのでしょうか。

※こちらはTOPMuseum Podcast「#01ゲスト・トーク|塩塚モエカ(ミュージシャン)×藤村里美(学芸員)【アヴァンガルド勃興】(前編)」のトークを編集した記事です。