時計がどのように作られているのかを深く掘っていくなら、手にとってみてほしい一冊。パーツ1個1個の写真から、各技術者がこだわりをどのように時計に反映させてきたのかが詳細な説明と共に書かれている。
時計の歴史について学ぶなら、「時計の科学」がおすすめだ。機械式時計に限らず、人間が「時間」とどう付き合ってきたのか古代までさかのぼって解説している。機械式時計について内容が薄いのかと言われればそういうことではなく、細かい機構の解説もしっかりと掲載されている。
時計愛好家はもちろん、マーケティング担当者や地域産品に携わっている人にも手に取ってみてほしい一冊。
機械式時計は嗜好品であり、高級なモノであると認識されている。ただ、実用の面ではクオーツ時計や電波時計には叶わないのも事実だ。
クオーツ時計が出たことにより、大打撃を受けたスイスの機械式時計産業がどのように復活を遂げたのか。詳細なデータと共に解説されている。