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アウトドア料理人・小雀 陣二さんが愛用する、デザインと機能性を兼ね備えた調理道具たち

美味しい料理をつくる人はきっと、とっておきの調理道具を持っているに違いない。そんな期待を胸にお話を伺ったのは、アウトドアコーディネーターの小雀陣二さん。料理は独学ながらレシピ本を出版するほどの腕前だ。今回は「細かいところまでこだわって揃えた」という彼の調理道具を見せてもらった。

取材日: 2015年10月8日

文/石原 たきび
写真/松本 理加

アウトドアでも、どうせなら美味しいものを食べたいでしょ

今回の取材場所は、横浜の小菅ヶ谷北公園に昨年オープンしたバーベキュー場。さわやかな秋晴れの下、慣れた様子で手際よく準備を始める小雀さん。ずらりと並んだ調理道具は、いずれも使い込んで年季が入ったものばかりだ。

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「機能はもちろんだけど、デザインがかっこ悪いと使う気になれないんです。『使いやすくてかっこいい』という観点で選んでいくと、結果的にほとんどがアメリカ製になりました。リーバイス501がいつまでも人気なように、メイドインUSAにはやはり憧れがありますね(笑)」

調理道具は洋服といっしょで、好みのものを長く使いたいという思いがある。また、購入する際は現在使っている道具との相性も考えるという。

「僕はもともとめんどくさがりなので、あまり手入れに時間をかけたくない。そのために、その都度、使った後の最低限のケアはきちんとするようにしています」

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アウトドアにはまったきっかけは、18歳で乗り始めたマウンテンバイク。山でお茶を飲むためにバーナーを買い、やがて簡単な料理を作るようになりという流れで、調理道具が増えていく。料理は独学で覚えた。

「小学生の頃からテレビの料理番組が好きで(笑)。当時から自分でいろいろ作っていました。アウトドアでも、どうせなら美味しいものを食べたいでしょ。持ち運ぶということは重さやサイズなどに制限があるので、道具選びはなおさら重要なんです」

小雀さんの道具欲は尽きない。好きなメーカーの商品から選ぶことが多いが、展示会にも足を運び、雑貨屋もチェックする。今回、料理を盛り付けた八角形のかわいい皿も雑貨屋で購入したそうだ。

ちなみに、家庭のオーブンは先に温めておくというのが調理の定番だが、小雀さんはいろいろと試してみて、ダッチオーブンでは「先に温めなくても問題ない」という結論に達した。「パンを焼くとき以外は気にしていない」そうだ。このように、彼の料理にはアウトドアでの実践によって培われた「手際のよさ」が随所に見える。これも、道具と真摯に向き合ってきた結果なのだろう。

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小雀さんのこだわり調理道具

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肉をジューシーに焼き上げる。ムラの出ないダッチオーブン

ロッジは100年以上続くダッチオーブンの代名詞的メーカー。主素材は鋳鉄とポリエステル。今では、面倒なシーズニング(使い始めの焼き慣らし作業)が不要なので、すぐに使えて初心者にもやさしい。「オーブン料理以外にも煮込み、炒め料理、蒸し料理など用途が広く、蓄熱性が高いので野外で使っていても料理ムラが少ない」。取材時は持ち手に鎖を掛けて、その長さで火力を調節していた。サイズは10インチ。4、5人分の料理ならこれぐらいのサイズで十分だという。脚無しタイプを買えば家庭のキッチンでも使えるそう。

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コーヒータイムを演出する、レトロな佇まいのケトル

円錐形のクラシックなデザインのステンレススチール製パーコレーター。アウトドアでは、これでコーヒーを淹れたりお湯を沸かしたりする。持ち易いハンドルで、注ぎ口はコーヒーのしずくがたれない設計。使いやすくてかっこいいという、デザインと機能美の両方を兼ね備えたアイテムだ。「置いたときに安定感があるし、つるが付いているので吊るして使うことも可能です。サイズはいろいろ出ていますが、火にかける際はこの大きさがベスト」。新品はステンレスの銀色だが、使い込むとこのような年季の入った色合いになる。

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米製のトングとグリルにも 細部へのこだわりが

トングは素材感とマットな色合いが気に入って購入。握った時のはね返りや掴みやすさなど細部にもこだわりがある。「安いやつは、先端のウネウネがもうちょっと開いいて掴みにくいんですよ。バーベキューの神様と言われるスティーブン・ライクレンからも『トングはいいものを買え』と言われたからね(笑)」。トラベラーズグリルは旅先で木や石の間に渡し、鍋やケトルを置いて直火料理で使用する。サイズがコンパクトなため、バックパッキングに便利。中空ステンレス製で軽いことなども魅力だという。

アウトドアでの鉄板の一品

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ソースが決め手の特製「ローストポーク」

今回、小雀さんが振る舞ってくれたのは、キャンプの定番料理だという「ローストポーク」。豚肩ロース、じゃがいも、いんげん、玉ねぎ、にんにくをダッチオーブンでゆっくりと焼く。「野菜は皮ごと焼くと中がふっくらします。味付けは最近お気に入りの小笠原の塩で」。決め手は、調理後のダッチオーブンに赤ワイン、たまり醤油、砂糖を入れて作る特製ソース。最後に、全体に引き立ての黒胡椒をかければ完成だ。出来立てのローストポークのおいしさに野菜のホクホク感が加わり、至福の一品となった。

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三浦半島の港で小雀さんの料理を味わう。カフェ「雀家」

神奈川県・三崎町にあるカフェ「雀家」(すずめや)では小雀さんが提供するサンドイッチやカレーを味わうことができる。営業日は土、日、月曜日だが、小雀さんがイベントやツアーなどで出張もあるので、事前にFacebook上に通知される営業スケジュールの確認をおすすめしたい。(https://www.facebook.com/suzumeya

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取材協力:小菅ケ谷北公園 バーベキュー広場
神奈川県横浜市栄区小菅ケ谷四丁目31番 
営業時間:10:00~16:00(14:00 受付終了)
施設利用についての詳細はHPをご確認ください。
http://www.kosugayakita-park.com/

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