ロバート・フランクとは?
ロバート・フランク(Robert Frank・1924年11月9日-2019年9月9日)は、アメリカを拠点としていたスイス出身の写真家で、現代を代表する写真家の一人と称される。1947年にアメリカに渡り、ファッション写真の分野で活動。
「アメリカを撮る」というテーマで外国人として初めてグッゲンハイム奨学金を受け、1955年から2年間、アメリカ各州を車で撮影して回る。その写真をまとめた作品『アメリカ人(The Americans)』は、アメリカン・ドリームに湧くアメリカの実像を、外国人の客観的な眼差しで捉えたものであった。そのため、アメリカ国内で受け入れられるのには時間がかかり、1958年にフランスで初版が刊行、1959年アメリカ版が刊行された以降は再刊が続くベストセラー写真集となった。
再刊される度に、表紙や収められる写真、トリミング、サイズ、テキスト、印刷法などを微妙に変えることにより、時代の変遷とともに本自体が変容しつづけるという稀有な写真集となっている。