靴専門学校ギルドとは?

1998年創立の手製靴の専門学校「ギルド・ウェルテッド・フットウェア・カレッジ(Guild Welted Footwear College)」のこと。日本人で初めて靴の本場イギリスの「ギルド・オブ・マスター・クラフトマン(Guild of master craftsmen)」の称号を得た靴職人・山口千尋(やまぐちちひろ)が1996年に設立した靴メーカー「ギルド(Guild)」の靴職人たちと共に運営している。
2007年に「サルカワ・フットウェア・カレッジ(Saruwaka Footwear College)」に校名を変更した。

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神戸の整形靴技術者養成校(以下、養成校と記載)を卒業後、より専門性を高める修行を積まれ、現在は京都で、整形靴の技術を駆使したビスポークシューズのお店をされています。

整形靴とは、医学的根拠に基づき、個人の足の形や症状に合わせて作られる靴のことです。医療機関での治療にも取り入れられていて、治療や補助としての意味合いが強いのが、ビスポークシューズとの違いと言えます。オーソぺディックシューズという英語名も定着しているので、一度は耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

私が初めて八巻さんの靴を拝見したのは、インスタグラムだったのですが、フォルムに惹かれて興味を持った靴が、整形靴の製法で作られたものだと後から知り、正直なところ、とても驚きました。それまで、整形靴にはファッション性を期待できないという偏見があったので、自らの勉強不足を思い知らされました。

今回は、八巻さんが現在の靴作りに至った背景はもちろん、その特徴である技術面も紹介したいと思います。