Bonta(ボンタ)とは?

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靴職人の長谷川さんが大阪・梅田に開いた工房。
オーダーメイドの靴作りから、革靴の修理まで、技術に裏付けされた丁寧な仕上がりが評判である。

===靴職人・長谷川さんの経歴===
2002年 渡伊
シルバノ・ラッタンジで靴作りをスタートし、ラストメイキング、パターンメイキング、底付けを含む、すべての工程を学ぶ
シルバノ・ラッタンジ在籍中からミラノの靴職人の元を訪ね歩く。
コモリ、メッシーナバリーニ(スティバレリアサボイア)等に通ううち、バリーニメッシーナアウトワーカーだったアルドやバッリチェリと出会い、2人の元を頻繁に訪ずれて、その腕を磨いた
2006年 帰国 中国のメーカーに就職
(2006〜2008年在籍。日本社がギルドから50メートル程の場所に有り、会社から出向しギルドで学ぶ)
2007年 山口千尋氏主宰のギルドで、イギリス式ハンドソーンウェルテッドを学び、附属の靴専門学校で約 1 年間講師を務める
2010年 Bontaを創業

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神戸の整形靴技術者養成校(以下、養成校と記載)を卒業後、より専門性を高める修行を積まれ、現在は京都で、整形靴の技術を駆使したビスポークシューズのお店をされています。

整形靴とは、医学的根拠に基づき、個人の足の形や症状に合わせて作られる靴のことです。医療機関での治療にも取り入れられていて、治療や補助としての意味合いが強いのが、ビスポークシューズとの違いと言えます。オーソぺディックシューズという英語名も定着しているので、一度は耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

私が初めて八巻さんの靴を拝見したのは、インスタグラムだったのですが、フォルムに惹かれて興味を持った靴が、整形靴の製法で作られたものだと後から知り、正直なところ、とても驚きました。それまで、整形靴にはファッション性を期待できないという偏見があったので、自らの勉強不足を思い知らされました。

今回は、八巻さんが現在の靴作りに至った背景はもちろん、その特徴である技術面も紹介したいと思います。