1927年にオーストリアで生まれたキャンディーであるPEZ(ペッツ)。ドイツ語のPfefferminz(ペパーミント)を頭文字である「P」、中央に位置する「E」、最後の「Z」を繋げてPEZと命名されたお菓子は、その可愛さや種類の多さから、世界中にファンがいる。
日本でも有数のPEZコレクターである2名を迎えてのPEZ対談。基本的なPEZの楽しみ方から、通好みのハマるポイントなどを聞いてみた。これからPEZを集める人も、すでにPEZを集めている人も120%楽しめるPEZ対談になっています!
5000本以上のPEZを持っている二人が、PEZを集め始めたきっかけは?
今日はPEZ対談ということで、PEZを集める楽しさ、PEZの魅力などを、二人に色々聞きたいと思っています。よろしくお願いします。
まず最初に、お二人のご紹介をしていただきたいです。まず、PEZのコレクターである井上さん。現在、PEZを何本ぐらいお持ちでしょうか?
5,000本。すごい数ですね。いつぐらいから集め始めたんですか?
約20年で5,000本とは、すごい。井上さんは、コレクターでもあり、「Japan PEZ Gathering(ジャパン・ペッツ・ギャザリング)」を主催してると思うんですけども、簡単に言うと、Japan PEZ Gatheringってどんなものですか?
そうですね。一言で言うと、PEZ好きな人が集まるイベントです。
PEZを好きな人同士が、持ってるPEZを交換したり、情報交換をする感じで合っていますか?
そうですね。それに加えて、PEZの展示とか、新しいPEZを海外から買ってきて、そこで販売したりとか、そういった活動をしてます。
井上さんの5000本のPEZコレクションの一部
なるほど。Japan PEZ Gatheringの話は、後ほど詳しく聞きたいと思ってますので、よろしくお願いします。
次に、窪田さん。PEZの世界では有名な「
DEW MART」というインターネットでPEZが買えるお店を経営してるのですが、窪田さんはPEZとの最初の出会いは、いつぐらいですか?
ちょうどそこにあるんですけど、森永のPEZが100円で売られていた時代があって。
30年以上前の、森永が100円で販売していたPEZ。
その時、街の雑貨屋さんみたいなところで、ガサッと積まれていたPEZを手にとって買い始めたのがきっかけなんですよね。
窪田さんは、PEZを売っている立場もあるのですが、コレクターとしては何本ぐらいお持ちなんでしょうか?
コレクターとしてはたぶん、、、実は妻のほうもPEZコレクターなので、合計すると、たぶん同じぐらいだと思うんですよね。数千本。
すごい数!先ほど、窪田さんには聞いたのですが、井上さんが初めてPEZと出会ったタイミングは、いつぐらいで、何が起きたんですか?
自分の場合は、雑誌「SMART」のお部屋紹介のコーナーで、PEZがズラーッと並んでるのを見て。ページ内の小さな写真なのに、「あ、これすごいな。PEZって並べるとこんなにすごいんだな」っていうのを感じて、すぐに集め始めました。
中学生だと、あまりお金がないと思うのですが、最初はどういう感じで集めたのですか?
親にPEZが売ってそうなお店に車で乗せてもらい、持ってないやつを全部、お小遣いの範囲で買っていたという感じです。
なるほど。すぐに100本、200本、1,000本になった感じですか?
う~ん、そうですね。100本まではけっこう長かったかな。
そうなんですね。窪田さんはどんな感じでしたか?もう最初から、いきなり100本とか集まる感じでした?
やっぱり、中学生ですから、限界はありますよね。20本か30本じゃないですか。
インターネットのサイトを見てたのかなぁ。でも、PEZのパッケージの裏とかに、よくキャラクターの写真が載っていたんですよ。それを見て、「あ、こんな種類があるんだ」みたいな。
PEZが存在しなかったら、eBayって存在していないと思うんですよね。
僕40です。集め始めた当時、インターネットありました?僕は、なかった(笑)。
初めてインターネットに触れたのは何歳ぐらいですか?20歳ぐらい?
その頃は、インターネットでPEZの情報を収集するっていうのはやってなかった?
自分が高校生ぐらいの時は、オークションサイトで「eBay Japan」というのがあったんです。海外のコレクターが日本に売りたい場所みたいな、謎の場所があったんですけど、そこでPEZを買ったことはあります。
ちなみに、「eBay」のスタートって、PEZコレクターなんですよね。
そうです。今のeBayの創始者の彼女がPEZコレクターで、PEZを売り買いをするっていうサイトがなくて困っていたから「じゃあ僕がサイトを作るよ」っていうのがスタートだったと思うんです。
*eBayの誕生秘話
1995年頃、eBayの創始者オミディアは、スタンフォード大学の在籍時、交際している彼女がいました。その彼女は熱心なPEZファン。そんな彼女がある日、インターネットで遊んでいたオミディアに対して、「インターネットがすごいなら、PEZを集められるサイトを作ってよ」とお願い。そこでオミディアは、インターネット上で競売のできる仕組みを作ります。これがeBayの始まりであり、インターネットオークションの始まりでもある。
世界的に有名なeBayの始まりは、PEZだとは知らなかった。
PEZなんです。だから、eBayでもPEZカテゴリーは優遇されています。eBay限定の「eBay Heart」っていうPEZが出たりとかしてるんですよね。だから、PEZコレクターの彼女がいなかったら、現在のインターネットオークションは、こんなに発展してなかったと思います。
確かにeBayがなかったら、PEZを海外から買えないですね。eBayとPayPalの組み合わせが最強なんですよ、やっぱり。
もう、個別のやりとりをしなくて済むので。落札しました、お金払いました、発送しました、受け取りました、っていうのを英語、日本語などの言語に関係なく出来るので。それは楽ですよね。
なるほど。eBayの話があったのですが、お二人は4,000本、5,000本のPEZを、どこからどのように買っているのか気になっています。どういうふうに買われるんですか?
僕、20歳を過ぎたぐらいの時、新宿の中に「イカル」っていうおもちゃ屋さんがあったんですよ。そのイカルっていうお店はおもちゃ屋だったんですけど、僕はそこで働いてました。PEZとかが好きだったんで、もうバンバン仕入れて、バンバン並べる。そうすると、仕入れ価格で買えるじゃないですか。だから、僕、普通の人よりちょっと優遇されてるんですよね。
なので集めるスピードも早かった。その後、お菓子の卸売店である、芳屋(よしや)さんで働きました。
*芳屋(よしや)
上野アメ横で60年以上の歴史があるお菓子屋である芳屋。 終戦後、米軍が持っていたキャンディーなどのお菓子を販売していたのが始まり。(余談ではあるが、戦後は甘いものが少なく、上野には飴屋などが多く集まったことから「アメ横」と呼ばれている説がある) 芳屋では25年ほど前よりPEZを販売するようになり、現在でも海外から輸入したPEZを店頭に数多く並べている。
はい。やっぱりそこも、(卸売店なので)PEZ販売の源流なので、ちょっと優遇されるじゃないですか。
1000本っていうのは、あっという間にたどり着いた感じ?
そうですね。でも、働いてお金が出来るようになってきてから、(価格が高い)OLD PEZに手を出すよりも、ちょっと古いぐらいの、1980年代後半ぐらいのものが多かったですね。(骸骨のPEZを持って)ちょうど、こういう感じ。この感じのテイストが好きだったんですね。足も付いて立てやすいし。
*OLD PEZ(オールド・ペッツ)とは?
はっきりとした定義はないが、パテント3.9(1976年に特許を取得)までに発売されたPEZをオールド・ペッツと呼ぶ人が多い。特徴としては、PEZの下部に平な足がついていない。そのため、PEZを立てると不安定になる。
PEZファンから人気が高い「オールド・ペッツ」
*PEZのパテント年表
U.S. Patent 2,620,061 issued in 1952 described as a Pocket article dispensing container
U.S. Patent 3,410,455 issued in 1968 described as a Dispensing Device for tablets
U.S. Patent 3,845,882 issued in 1974 described as a Spring cage for use in a tablet dispensing receptacle
U.S. Patent 3,942,683 issued in 1976 described as a Tablet dispensing receptacle
U.S. Patent 4,966,305 issued in 1990 described as a Tablet dispenser
U.S. Patent 5,984,285 issued in 1999 described as a Plastic spring (reference to the head spring)
U.S. Patent 7,523,841 issued in 2009 described as a Tray for storing and individually dispensing tablets
みんな忘れていますが、、、PEZは、子供が楽しむお菓子なんです(笑)
すごく大事なことを忘れてると思うんですけど、PEZって子供の物なんですよ(笑)。
そうですね。大人3人が盛り上がっていますけど(笑)。
(笑)そう。PEZは子供の物なので、子供のために色々(仕様が)変わっていったりするんですよね。あくまでも子供のものなので。
子供でいうと、、、昔って、PEZのパーツが取れるんですよね。でも、今って子供が口に入れたりとか、色々問題になるじゃないですか。だから、最近は、こういうパーツが取れない。危険をなくして、怪我しないようにっていう方向性になっている。
(左から)バットマン、バットマン、バットマン ヒーロー・シリーズのペッツの人気キャラクター。1960年代に登場し、この3体は1997年にバージョンが変わる前のバッドマンである。
確か、それがきっかけだった気がするんですよね。そのバットマン、耳が尖ってるやつなんです。これでたしか事故があって、その結果、耳が丸くなったんですよ。
で、このバットマンから子供の安全に対する意識がPEZ社に生まれたはずなんですよ。
日本で森永がPEZを売り出してから、いま何年ぐらいでしたっけ?
PEZは、日本に入ってきたのが1972年だと思います。それが輸入のスタート。それが、これですね。
そうです。これが、本当に1972年当時のPEZです。
はい。あれは森永の国際輸入部っていうところがオーストリアから輸入してます。
デパートなどで見かける「PLAZA(プラザ)」のお店は、PEZを多数く販売していますね。 森永とプラザのPEZってどういう売り方の違いがあるんですか?
森永のPEZは、オーストリアの工場などで、日本国内用に「Japanese Bubble Pack」として作っています。普通にいまスーパーで売ってるPEZですね。
プラザ系のPEZは、海外で本国用に発売されたものを、並行輸入という形で、日本に入ってきてるのが、プラザ系のPEZですね。
なるほど。では簡単に言うとパッケージの違いっていう認識で合っていますか?
なるほど、勉強になりました。さきほどパテントの話をして、だいたいの年代が分かるって話をしたのですが、次に知りたいのが、PEZのざっくりとした分類方法。例えば、コレクターの方に人気があるオールド・ペッツと呼ばれるものがあったり、キャレクター系、トラック系とかあったりするじゃないですか。そういうPEZの分類って、どれぐらいあるのかな?
ざっくり三つに分けると、「いま買える現行品」「いま買える限定品」、それから「オールド・ペッツ」になるのかな。。。
また変わるかもしれないですけど、今のところの定義はあります。説明として、三つのパターンを用意したほうがいいですかね。
(左から)Fat ear bunny(Red stem)、Snowman、Angel、Skull、Fat ear bunny(Blue stem)
これが薄足で、これが足無し。普通の足のものがこれ。で、こっちをだいたい「オールド・ペッツ」って呼んでいます。
パテントで言うと、3.9(1976年に特許を取得)までがオールド・ペッツって言う人が多いです。
たぶん、日本で一番PEZが盛り上がってた頃なような気がします。4.9(1990年に特許を取得)辺りが。
4.9の時に、「3.9が欲しい」みたいな人がいっぱいいましたよ。
90年代に迎えたPEZブーム。ヴィレヴァン(ヴィレッジヴァンガード)にもPEZが絶対ありました。
僕、子供の頃はPEZを知らなかったんですね。でも、二人は中学校時代からずっとPEZと触れ合ってきたと思うのですが、日本で ”PEZブーム” は、あったんですか?
ブームはありました。(スター・ウォーズをPEZを指して)ちょうどこれですよ。
スター・ウォーズの
ストームトルーパーのPEZは数が少なくて、その頃は1本4,000円という値段が付きました。
それってスター・ウォーズのエピソード1の頃ですか?
(左から)ストームトルーパー、ヨーダ、ダースベーダー、C3PO、チューバッカ
95年の時ぐらいに最初のPEZブームが来た感じですか?
なるほど。そのブームの頃って、街中にPEZが溢れてたんですか?
けっこう見かけました。雑貨屋には、必ずある感じですよね。ヴィレヴァン(ヴィレッジヴァンガード)にも絶対ありましたし。
そうなんだ。95年頃に一度PEZブームが来て、そのブームは収まった感じですか?
今、それを頑張って、(PEZ好きが増える)畑を耕してる。
DEW MARTが感じるPEZコレクターの成長過程とは?
窪田さんは、コレクターでもあり、DEW MART(デューマート)というインターネットでPEZを販売してるお店も運営していいるのですが、いつぐらいからPEZを売り始めたのですか?
このお店を作ったのは、今から11年前です。(リアルの)お店を構えるっていうのが、ちょっとリスクが高いと思ったんですよね。PEZはあまりにも
コアなものなので、当時あまりなかったインターネットのショップで、色んなところから買ってもらえるような仕組みを作ろうと思って、始めたんですよね。
言える範囲でいいんですけども、お店では一週間で何本ぐらいPEZって売れるもんなんですか?
何本っていうレベルだと、一週間で、たぶん100本から150本の間じゃないですかね。安いのもあるので。
DEW MARTで言うと、どのあたりのPEZがいま人気なんですか?
いま現行品として買えなくて、集め始めた方が手に入れやすい値段である、ちょっと古いPEZが一番売れてますよ。
そうですね。どちらかと言うと、若い女性のほうが多いと思います。その1本に対して、すごい熱量が高いわけじゃなくて、PEZを集め始めたんだけど、ちょっと量が欲しいとか、いっぱい並べたいとか。だけど、今、(街中のお店で)売ってるものは限られてるので、次の新発売を待たなきゃいけない、ああ、待てない。じゃあ、ちょっと前のやつない?っていうことで、DEW MARTを探してくれた人が多いですね。
で、(PEZ探しを)上に行けば行くほど、例えば、(オールド・ペッツを指差して)ここに並んでるちょっと高いやつとか、こういうとこまで行くと、僕が手を差し伸べなくても、自分でeBayに行ったり、オークションに行ったりして、自分で探すようになるんです。
なるほど。過去にDEW MARTで、一番高値で売れたPEZはなんですか?
けっこう前になるんですけども、「エスケープ・バックドア」って言われる工場の試作品で、しかも(完成度が)しっかりとした出来のもの。それが5本しかないのかな、世界に。
はい、5本しかない。ちゃんと出所がはっきりしたものでした。それが一番高かったと思いますね。
世界で5本しかないPEZを、窪田さんはどういう経緯で手に入れたのですか?
企業秘密ってわけでもないんですけど、僕はこの仕事が長いので。PEZ業界で、もう20年ぐらいになります。だんだんコミュニティというか、ディーラーさん同士で、繋がりが出来ていって。こっちからもPEZを送るから、送ってねみたいな。たぶん、それが普通の人には出来ないから、商売が出来るんだと思うんですけど。
そっか。いきなりネットショップを開こうとしても、仕入れ方法が分からないですよね、普通は。
井上さんも、お客さんとしてDEW MARTから買ったことあるんですよね?
そうですね。ちょっと最近は全然買ってないですけども。
昔は、月に1、2万円は使って、毎月のようにDEW MARTで買っていたような気がします。(PEZ好きが集まる)イベントを始めてから、自分のコレクションというよりも、イベントの準備のためのPEZを仕入れるほうに。。。たぶんその時期から、買わなくなったと思うんですよ。
そうなんですね。みんな、自分でPEZが購入出来るようになれば、それでいいと思ってるんですよね。
変な話ですけど、うちから買わなくても、自分で探して購入出来るようになる、そういうレベルがあるじゃないですか。そういうのが出来るようになれば、それはそれで良いかなと。
PEZイベントで人と繋がって、その中に海外のディーラーさんとかもいて、その人から、「日本のキョロちゃんPEZが欲しい」と言われて送ったら、(海外の)新しいのPEZをもらえるみたいな、そんな感じの繋がりも増えたりしています。
PEZ好きが集まるイベント「Japan PEZ Gathering」とは?
お二人に質問なんですけども、先ほど、PEZを集めてる人同士で繋がったら、情報も得られるし、交換も出来るという話だったのですが、これからPEZを集め始める人は、どうしたらPEZ好きな人と繋がれるのですか?どこに行けば、出会えるのですか?
それはもう、Japan PEZ Gatheringですかね。
「Japan PEZ Gathering」は年に数回、東京でPEZのコレクターが集まるお祭りです。そちらに行けば、今日みたいに、自分の知らなかったこととか、情報とかを交換できます。珍しいPEZが買えたり、自分が持ってきたPEZと交換が出来たり、そういう楽しい会です。
「Japan PEZ Gathering」で展示されていたPEZたち
井上さんが主催していて、以前は窪田さんも関わっていた?
そうですね。「Japan PEZ Gathering」の前に、「PEZ A GO!GO!」 という集まりがありました。僕は、その最後のほうの7回目と8回目で主催をやらせて頂いたんですよね。
なるほど。では、PEZ好きの人と繋がりたかったら、Japan PEZ Gatheringに参加すれば、会うことができると?
そうなんです。Japan Pez Gatheringに来たら、バーッとPEZを並べたりするんで、それを見るだけでも良い刺激になったりします。あとは、PEZを集めるのを辞めていた人とかもたまに来るんですけど、その人も、並んでいるPEZを見て、集めるのを再会しましたっていう感想を聞きます。そういうのを聞くと、やっていて良かったなぁって思います。
芳屋
上野アメ横で60年以上の歴史がある芳屋(よしや)。
終戦後、米軍が持っていたキャンディーなどのお菓子を販売していたのが始まり。(余談ではあるが、戦後は甘いものが少なく、上野には飴屋などが多く集まったことから「アメ横」と呼ばれている説がある)
25年ほど前よりPEZを販売するようになり、現在でも海外から輸入したPEZを店頭に数多く並べている。
「今の季節はハロウィンのPEZなどが並んでいます。11月には、アメリカで映画公開されるトロールやトランスフォーマーなどのPEZが入ってきますよ」
店主である瀧浪(たきなみ)さんが語るように、輸入元であるアメリカの流行りの影響に合わせたラインナップが登場する。また、店内には若干ではあるが、オールドペッツなどのレア物も販売されている。
PEZを買うもよし。店主とPEZを語るもよし。
アメ横というある種の非日常の空間の中で、時間を忘れてPEZを探せる、不思議なお店である。
DEW MART
PEZ好きの間で有名なネットショップ「DEW MART(デゥーマート)」。
現行品のPEZはもちろん、海外の限定PEZやオールドPEZなどを揃え、その数は1000点を超えるラインナップである。
なぜ、ここまで豊富な種類のPEZを揃えられるのか?
店長の窪田さんは20年前にPEZと出会い、その後は都内のトイ・ショップ、お菓子屋などでPEZを販売する仕事をしてきた。長年の仕事で、PEZを作っている工場の人や、仲卸しの人、海外のコレクターとコネクションを作り、珍しいPEZや最新のPEZを仕入れるネットワークを作り上げた。これが、DEW MARTの強みである。
「DEW MARTの名前の由来は、Dewが ”雫 (しずく) ” を意味しており、お客様の人生を豊かにする1滴の雫になりたいと思っています。」
窪田さんが語るように、オープンしてから12年目を迎えたDEW MARTは"雫"となり、PEZを求める人たちの渇きを潤している。
トイ・フィギュアを一層楽しむために。編集部おすすめの書籍
世界初で唯一のPEZ公式ヒストリアンであるショーン・ピーターソン氏と一緒に、PEZの旅に出かけてみませんか?
PEZ: From Austrian Invention to American Icon (American Palate) (English Edition)
PEZはアメリカの定番商品であり、子供の頃の思い出の品でもあります。PEZの起源はオーストリアにあり、1927年にタバコに代わるものとしてペパーミントを圧縮したタブレットを販売したのが始まり。1952年にアメリカに到着すると、PEZはすぐに新しい方向性を示し、フルーツフレーバーや立体的なキャラクターの頭部をディスペンサーの上に載せました。現在、コネチカット州オレンジで生産されているPEZブランドは、世界80カ国以上で販売されており、年間6,500万個以上が販売され、世界中のコレクターやファンを魅了しています。世界初で唯一のPEZ公式ヒストリアンであるショーン・ピーターソン氏と一緒に、世界で最も愛されているインタラクティブ・キャンディの内側を見るための甘い旅に出かけてみませんか?