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革靴通は知っている、基本の革靴3製法。

革靴の代表的な製法である、グッドイヤーウェルテッド製法、マッケイ製法、ノルウィージャン製法。全体重の負荷がかかる靴底部分をいかに縫い、接着するか。この底付けの製法によって靴の強度、はき心地にまで違いが出てくる。それぞれの製法の違い、特徴を解説していこう。

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グットイヤーウェルテッド製法

元来の手縫いの手法(ハンドソーン・ウェルテッド)を元に、ミシンでの大量生産を念頭に置き19世紀後半に開発された手法。特徴は靴の甲を包み込む部分(アッパー)と靴底とを縫合する際、細い帯状の革(ウェルト)を介して縫いとめられるところにある。まずアッパーとウェルト、それに中底インソール)の底部に貼り付けられたテープ(リブ)とをすくい縫いで接合。その後、ウェルトと表底(アウトソール)をだし縫いで縫合する。アッパーとアウトソールが直接縫い合わさっていないので、底の縫い目から雨水が靴内部に染み込み難く、ソール交換修理も複数回可能。また、履きこむうちにインソールとアウトソールの間に敷き詰めたクッション材に足の形状が次第にプリントされ、フィット感が増してゆくのも特徴。

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マッケイ製法

アッパーの端を内側に折り込み、インソールとアウトソールで挟み込むような形で縫い合わせる製法。シンプルな構造のため、軽量、そしてソールの曲がりも良くしなやかな履き心地が特徴。グッドイヤーウェルテッド製法のようなウェルトは使用しない。そのためコバ(アッパーよりもはみ出したアウトソールの縁)を極限まで狭く薄くでき、細身でドレッシーなデザインに仕上げることも可能。もともとアメリカで編み出された製法で、機械化をさらに改良したゴードン・マッケイ氏にちなんで名前がついている。この製法の系統のものは、中敷をめくり、インソールに縫い目があるかどうかで見分けることができる。

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ノルウィージャン製法

ノルウェーが発祥と言われる手法。アッパーの端は折り込まず、外側に出す。まずはアッパーとインソールの底部に彫られた突起(ドブ起こし)とをすくい縫いし、その後アッパーの端を、ミッドソール、アウトソールと一緒に出し縫い(縫い目がコバ上に見える)して合わせる製法。ソール部分を横と縦の2方向で固定、またミッドソールを挟み厚みを増すことで底突起物のある岩場でもブレることなく安定感のある履き心地が得られる。堅牢性のある作りで、以前は登山・スキー用や軍用靴に多く採用されていた。アッパーの側面にも縫い目が見えるかどうかで見分けることができる。この手法で、L字型のウェルトをアッパー端上部に重ねて縫い合わせる「ノルウィージャンウェルト製法」もある。

セメンテッド製法

インソール、アッパー、アウトソールを接着剤で貼り合わせ圧着する製法。簡易な製法なので大量生産が可能で、安価で手に入りやすい靴の大半はこの製法を採用していると言っていい。軽量でさまざまな靴のデザインに対応でき、また底付けが接着=アウトソールに縫い目が存在しないので、雨天時には水が靴の内部に染み込み難いメリットもある。その反面、アウトソールの交換が難しく、長期利用には向いていない。

文/Muuseo Square編集部
監修/飯野高広

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