2022/6/20 PT境界
初版 2022/06/29 05:04
改訂 2022/09/07 12:42
公開日:2022/06/29
各務原市鵜沼桜木町の木曽川河床です。
古生代の終焉は「海生生物のうち最大96%、すべての生物種で見ても90%から95%が絶滅した」といわれています。天体の衝突説や火山活動による環境異変説など原因は諸説ありますが、この時代、長期にわたる海洋の酸欠状態が続いたことがわかっています。
美濃帯上麻生ユニットの層状チャートは、赤いチャートに含まれる鉄が赤鉄鉱であるのに比べ黒いチャートは酸欠を示す黄鉄鉱を含んでいます。桜木町の露頭はPT境界(Permian-Triassic boundary)を示すモノではないですが、PT境界に近い時代のスーパーアノキシアを示しています。