2020/6/16 鳥羽竜

初版 2020/06/17 08:01

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/06/17

1996年に鳥羽市荒島町の松尾層群から巨大な大腿骨など10数個の化石が発見されました。"鳥羽竜"の発見です。松尾層群はアンモナイトの産出で知られる青峰層群を不整合で覆うとされています。蛇紋岩の岩体を見かけ上挟在し、断層や褶曲と複雑な付加体の地質構造により地層の連続を追うことが難しい地域です。

発見されたの大腿骨は最大で長さ128cm、全長16〜18m、体重約31〜32t、大型草食恐竜ティタノサウルス類と推定されています。露頭からは竜脚類の足跡化石も発見されており、汽水性の貝化石を密集する地層を観察できます。カキの化石を含む転石は海岸に普通に落ちているので、干潮時によく探せば大発見があるかもしれません。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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