2022/9/3 鶏石

初版 2022/09/03 05:59

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2022/09/03

豊田市田籾町の幹線道路沿に"鶏石"があります。ニワトリには似ていません。

田籾という米の採れそうな地名ですが、昔はやせた土地で耕しても実りは少なく、村人も耕作を放棄していたそうです。

「室町時代の末頃に百姓に転身した加納歳武知と言う武士が、大石から鶏の鳴き声が聞こえてくると村人に伝え、村人は鶏の鳴き声を聞こうと早起きの結果、田畑の仕事に精を出して村は栄えたという」内容の解説があります。「働くことを怠けていた村人は食うに困る、朝早くの鶏の鳴き声を獲物!と飛び起きた」のでしょう。

想像するに、開墾で動かすことのできない花崗岩の巨礫に手こずり、早起きは三文の徳・働かざる者食うべからず、戒めを結びつけた理由を付けて放置したのでしょうね。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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