2022/2/5 石の中の菊

初版 2022/02/05 05:09

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2022/02/05

根尾谷の菊花石です。ヤフオクでお値打ちに手に入れました。磨き等の手が加えられていない自然の姿がお気に入りです。

牛丸周太郎先生は"岐阜県の地質"の中で菊花石の成因を「海底火山が盛んに活動した古生代末期に、火山活動に引き続いて後火山作用の温泉湧出があり、海底に堆積して未だ固結していない火山灰泥の中へ湧水した高温の温泉水からCaCO₃の結晶、即ち霰石が晶出し、放射状集合体を作った。温度の低下と共に、霰石は外形がそのままながら実質は方解石となり、周囲の火山灰泥も固結して凝灰岩(輝緑凝灰岩)となった。即ち、輝緑凝灰岩中の霰石の仮晶、即ち方解石の放射状集合体、それが『菊花石』である。」と記述しています。

今に至っても成因については意見が分かれるところですが、牛丸先生は「2億数千万年前に生成された菊花石の生成過程を見たものはなく、今日その生成過程を云々するのは全く推測の域を出ないのであるが、推測はあくまで合理的でなければならない」と…深いお言葉です!

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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