2019/8/1 杏仁状玄武岩

初版 2019/08/04 18:50

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2019/08/04

丸い模様の石が何か無いかと図鑑を斜め読み、確か杏仁状組織ってあった気がします。玄武岩等に発達する円形の気泡に沸石・方解石・石英なんかが充填し、黒い石に白い霰模様が現れます。水石の世界で梅花石と呼ばれたりします。近場で良い標本は無いものか、川辺町の火砕流堆積物を漁ります。

以前”オーパーツ”として紹介した露頭です。火砕流に巻き込まれた材木が珪化木になりゴロゴロしています。空隙を蛋白石が充填している様子が観察できます。

熱中症になる前に手頃な大きさを標本に選んで退散です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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