2022/1/27 伊勢ゴロタ

初版 2022/01/29 06:53

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2022/01/29

オォー!まるで球状花崗岩⁉︎

石の俗称辞典によれば「"ゴロ"はコロ(転)の意味で"タ"とは人や物の名につける文字」とあります。尾張藩主徳川義直の幼名"五郎太丸"は家康が庭師に庭石は何が良いかと問うた答えが"ゴロタ石"であったことから、丈夫に育つことを願い名付けられたそうです。造園業界隈では「五郎太石」の当て字が使われたりします。

三重県菰野町で産出する花崗岩は伊勢石・菰野石・千種石などと呼ばれ、古くから灯篭や沓脱石に加工されています。町内には石にまつわる名勝・史跡や石材店も数多く、朝明川の河床から採取選別し、否、河川法で土石採取の規制が厳しい昨今、山から採石した原石をボールミルで角を落とし、川で円磨された礫を真似した、直径2寸~7寸程度の玉石を"伊勢ゴロタ"と呼び、ガーデン資材のブランドです。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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