2022/1/24 遠赤効果

初版 2022/01/24 05:00

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2022/01/24

遠赤外線は波長3μm~1000μmの電磁波です。遠赤外線を吸収した物質は分子が振動して温度が上昇します。ちまたには遠赤外線の効用を謳うパワーストーンやセラミックを使った機器が販売されています。ケイ素やアルミナに近い成分の石は遠赤外線が出やすいといわれ、SiO₂の多い段戸石や麦飯石・姫川薬石を加熱すればそれなりの効果があるのでしょう。

「遠赤外線は体の芯から温める」のは皮膚の下にある毛細血管の血液が温められ身体を巡るからで、体の中心まで遠赤外線が届くわけではありません。体の奥に届きやすいのはマイクロ波です。芯から暖まるために電子レンジで身体を温めるのはやはり危険です!

石焼きいもの美味しさは、デンプンを糖に変化させるβ-アミラーゼが活性化する温度帯に、ゆっくりジワジワ熱が伝わる遠赤外線のおかげです。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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