2022/1/7 弁天様の帯の跡

初版 2022/01/12 04:43

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2022/01/12

矢作川の中流、勘八峡に古い案内板があります。

「ここ一帯の大岩盤は波岩と呼ばれ、中央部に白い条痕が数本あります。その内の1本は東の川から頂上に至り、更に西へと進んで弁天の森(胸形神社)へと繋がっています。昔々、大水で上流から弁天様が流されてきてこの岩盤に泳ぎ着き岩をつたって弁天の森にたどりつかれたと言い伝えられており、この条痕はその時の帯の跡であると言われています。」

40cmほどの幅ですが、Google Mapsの航空写真でも判断できるアプライトの脈です。

「川の流れをまっすぐにして越戸の方へ流れを変えようと、明治中頃に波岩の岩盤に発破(爆薬)を仕掛けることになりました。しかし発破当日に戸越の住民がこぞって岩の上に座り込み、発破を中止させました。その時の仕掛けの穴が、今も岩盤にのこっています。」

アプライト脈の隣り、この穴でしょうか?

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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