2021/12/15 鵜沼石

初版 2021/12/17 16:44

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/12/17

尾張藩主の墓石は代々岐阜県各務原市の鵜沼石だそうです。小牧岩崎山の御影石でもお隣三河の御影石でもありません。美濃帯の硬質砂岩です。「犬山成瀬家三代目成瀬正親が、尾張徳川二代目徳川光友の墓のときにゴリ押しをしたというのが始まり」とWeb情報です。江戸初期に泉州から鵜沼に移住し犬山御石工として活躍した縣氏と、岡崎石工のコンペの結果でしょうか?地元企業優先は昔からあったんですね。

鵜沼宿は江戸から数えて52番目の中山道の宿場町、濃尾大地震で壊滅した街並みを江戸時代風に再現しています。石切場は"亀石"を御神体に祀る石亀神社の場所にありました。二ノ宮神社の石垣や常夜燈・古墳の石室に鵜沼石を観ることができます。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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