2021/12/8 不食貝

初版 2021/12/11 17:05

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/12/11

「弘法大師が漁師に、沢山採れた貝を少し分けてもらうよう頼んだが、漁師が、これはくわず貝といって食べられない貝だと拒んだところ、弘法大師が法力で貝を石に変え、本当に食べられない貝にしてしまった。漁師はその貝を谷に捨て、出家を決意したため、今も谷に石の貝が多くみられる」ちょっと意地悪な空海のお話しでした。

伝説のロケーションは安田町唐の浜地区です。上部鮮新世とされる唐ノ浜層群穴内層からの貝化石の産出は木内石亭の"雲根志"にも紹介されています。化石体験場では食べられない貝やサメの歯の化石が採取できます。ちょっとした申請がいるようですが、入場も、駐車場も、道具の貸出も、採取も、お持帰りも、無料です。たくさん落ちているピンポン玉のようなノジュールをお土産に連れて帰ます。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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