2021/10/23 薄片作成 Step1 地味な作業です!

初版 2021/10/23 08:21

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/10/23

ありあわせの機材で、とりあえずの薄片作成を試みます。西広見球状花崗岩をチョイス、核と外殻との境界・外殻とマトリックスの境界を顕鏡観察します。

①岩石カッターはありません。万力に石を挟み乾式のダイアモンドカッターで板状に切り出します。試料の強度を考えれば厚さ7mmが限度です。

②専用グラインダーはありません。鉄板の上でひたすら観察面を磨きます。耐水ペーパーで#80から#240まで研磨・#400と#1000は包丁用ダイアモンド砥石・#3000は金魚水槽のガラス天板を利用します。

断面標本ができました。ルーペで組織を観察し、薄片に切り出す範囲を決定します。このままの大きさの薄片が作成できれば良いのですが、技術が足りません。7mmの厚さをゴミ袋の厚さ(0.03mm)まで研磨せねばなりません。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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