2021/10/5 侵食と堆積のバランス
初版 2021/10/09 05:23
改訂 2022/09/07 12:42
公開日:2021/10/09
静岡県御前崎市・掛川市・袋井市・磐田市・浜松市に跨る海岸線は日本を代表する砂丘地帯です。天竜川の河口西から遠州灘に連なる中田島砂丘は、東西約4km・南北約0.6kmの規模があり、アカウミガメの産卵地としても知られています。
天竜川が運ぶ砂が堆積したモノですが、佐久間ダムの建設によりサラサラの砂の供給量は減少し、三軒家海岸に建設された消波堤は沿岸の流れを変えました。宅地の開発は飛砂を嫌い保安林が整備されます。結果、1965〜2005年の間に約200m海岸線が後退しました。過去に市が埋め立てた13万tの不燃ゴミが顔を出します。隠さねばなりません。
3カ所で消波ブロックを積上げ、天竜川下流の底から採取した砂利で埋め立てます。靴底のゴツゴツした感触は砂丘ではありません。しっかりとした足場の浜は運動場に姿を変え、凧揚げに最適です!
paperminehunter
2021/10/09 - 編集済み天竜川下流では ガーネットなどの砂が見つかるという案内がありましたが、
上流からの流れ込みがダムで減れば、どこでも海岸線は後退しますね
不燃物埋蔵とは知らなかったです
そういえば、静岡県は 海岸近くに砂防林があるのを思い出しました
最近 天竜川の上流の 鉱山調査資料を眺めていますが 行ってみようと思うほどの場所が なかなかないです
春に 久根鉱山近くに行ったので 再度久根近くの鉱山探索に行くかな
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prin
2021/10/09 - 編集済みpaperminehunterさんコメントありがとうございます。過去に、三保の松原と熊野七里御浜の海岸侵食をお勉強したことがあります。侵食は人工的な構造物に原因があります。景観が損なわれた!と、消波ブロックを設置したり、人工リーフを積上げたり、他所の砂で埋め立てたり、人工的な対策をしても自然は元に戻ることはありません。
久根鉱山近くの"一心滝"には行ったことがあります。三波川の緑色片岩の上に根無しの石灰岩が乗っかっているのを観に行きました。
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