2021/9/23 師崎層群のノジュール

初版 2021/09/24 05:55

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/09/24

蛭子の海岸は地層観察のスポットです。崖に埋め込まれた丸い石はノジュール(コンクリーション)と呼ばれる周囲の地層よりも硬い岩石です。地層の層理がノジュール内部に連続することは、球状の構造がもともとあったモノではなく、続成の過程で"丸く固くなる"なにかしらの作用が生じて形成されたモノと考えられます。

師崎層群は深海の細かな砕屑粒子の固結した地層です。そのため、発見される化石は非常に保存が良いことで有名です。"あいちに自然史博物館を!協議会"は世界第一級の深海生物化石発掘調査プロジェクト(師崎層群発掘調査)クラウドファンディングとして、10月21日より4日間、南知多町山海緑ケ丘の農地横の斜面にて「40年ぶりに本格的な公開発掘調査に挑戦する」そうです。新たな大発見を期待します。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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