2021/9/15 石の川
初版 2021/09/16 05:04
改訂 2022/09/07 12:42
公開日:2021/09/16
昔の手取川は広大な石の河原が広がっていたそうです。"石川県"の名前の由来です。
ダムが建設され、濁流により河床が撹乱されることもなくなり、河原の樹林化が進みます。土石の採取やダム建設による流入土砂の減少は河床高を低下させ、河床に岩盤が現れてきます。石の河原がなくなることは、鮎などの礫河原に依存する生物が減少し、生物多様性が低下します。石川県が"石川"でなくなります。
平成20〜23年に2.8億円をかけて、昔の河原を再生する試みがなされました。とび出ている岩盤を削り、岩を鉄線で連結し、流れてくる土石をキャッチするための水制工が施されます。
どんな計算をするのか知らないですが、事業の投資効率性は事業便益比10以上の事業評価を得ているそうです。