2021/8/2 インパクトクレーター

初版 2021/08/03 05:36

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/08/03

2010年に学会誌「Meteoritics and Planetary Science」に御池山南東斜面の凹地形がインパクトクレーターである論文が発表されました。飯田市美術博物館専門研究員の坂本正夫氏と岡山理科大学を中心とするグループの25年以上にわたる成果です。

約2~3万年前に直径約45mの小惑星が衝突、直径約900mのインパクトクレーターを作りました。その後の侵食により地形の約40%が残っています。フォールバック層での角礫層の存在、ラメラを認める衝撃変成石英、負の重力異常、クレーターの内側に傾斜が急な地層、放射状・同心円状を描く岩盤のクラックからの検証です。

残念ながら隕石やインパクトガラスは見つかっていません。遠山川の河原辺りに落ちているかもしれません。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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