2019/5/9 白骨温泉の球状石灰石

初版 2019/05/15 17:59

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2019/05/15

Natural monument 白骨温泉の球状の方解石

◼️国指定特別天然記念物(昭和27年3月29日指定)長野県南安曇郡安曇村

球状石灰石は国の天然記念物に指定されています。石灰華噴湯丘は珍しくないのですが、1㎜~40㎜の大きさの球状沈殿物が噴出孔に堆積していたそうです。温泉の対流で方解石が同心球状に結晶したのでしょうか、ネットで真珠がたくさん集まった感じの標本写真が検索できます。

実物を見たくて案内所の職員さんに展示してある場所を紹介して欲しいとお願いすると、盗掘により取り尽くされたとの事。安曇村の岩石コーナーには球状石灰石として写真が展示してあるだけです。立派な石柱やサイン表示で天然記念物を謳っているのに、なんだか詐欺にあったみたいです。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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