2021/6/28 石にプリントされた模様

初版 2021/07/02 06:36

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/06/30

瀬戸川層群のようなタービダイト流によって形成された地層は、級化作用により砕屑粒子が下方ほど粗粒で上方ほど細粒になります。未凝固の泥の上に砂粒が堆積するため、比較的強固な砂岩の底面に海底の様子がプリントされます。底痕(sole mark)には、水流の作用による"流痕"・重力の作用による"荷重痕"・生物の活動による"生痕"があります。

大谷崩は生痕化石の産地としても有名です。生痕化石は「化石になった生物の行動の記録」と定義されています。

見つけた化石は細長い棒状〜紐状で、規則的な間隔でハの字型の突起が並ぶ、Protovirgulariaと呼ばれる化石です。四万十帯には珍しくない生痕で、二枚貝などの生物が海底を動き回った跡だといわれています。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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