2021/6/24 続・層状チャート

初版 2021/06/25 17:36

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/06/25

南極の氷を調べると、地球の過去80万年間の気候変動がわかります。氷期と間氷期が約10万年の周期で起こっていたようです。この原因は、地球の自転軸の傾きや地球が太陽の周りを回る軌道が周期を持って変動することによって生ずる2万〜10万年スケールの北半球夏季の日射量変動と密接に関係していることがわかっています。この周期変動をミランコヴィッチサイクルと呼び、複雑な計算で導かれています。

この第四期の気象サイクルを約2億5千万年〜1億7千万年前に堆積したと考えられている層状チャートに当てはめることは乱暴ですが、気候変動のサイクルが、放散虫の周期的な興亡?珪酸塩補償深度の周期的変動?規則的なタービダイト流の変化?といった珪質部と泥質部の互層の成因の根底にあるのかもしれません。

層状チャートの縞々露頭は美しい!宇宙塵の含有量からの堆積速度の想定、深海底の堆積物の直接採取による分析等々、研究者によりいつの日か成因が解明されることでしょう。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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