2021/5/23 日本の地質学発祥の地

初版 2021/05/24 06:16

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/05/24

秩父地域はさまざまな時代のさまざまな地質現象が観られることから、日本における近代地質学の黎明期から多くの学者が研究に訪れました。

明治10年に東京大学に地質学科が創設されると、初代教授のE.ナウマン先生は翌年には長瀞を調査しています。明治〜大正時代には、三波川変成岩の小藤文次郎先生・山中地溝帯の原田豊吉先生・秩父盆地の貝化石の横山又次郎先生・秩父古生層の大塚専一先生・日本の地質を総括した神保小虎先生等々、日本の地質学史上重要な研究拠点です。

"石っこ賢さん"こと宮沢賢治も盛岡高等農林学校の2年生の大正5年に秩父で巡検を行っています。(参考:シリーズ大地の公園)

1993年(平成5年)、埼玉県立自然の博物館敷地に、日本地質学会発足100周年を迎え「日本地質学発祥の地」の碑が建立されました。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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