2021/5/21 ポットホールのできかた
初版 2021/05/21 16:41
改訂 2022/09/07 12:42
公開日:2021/05/21
日本地質学会のホームページにはポットホール(甌穴)のできかたをマンガで紹介しています。
http://www.geosociety.jp/faq/content0630.html
侵食によりできた河床岩盤の凹部に石が溜まり、水流により回転して丸い縦穴ができると説明しています。
昭和の時代、伊藤隆吉先生は甌穴の成因は渦動流の流れに含まれる砂粒の圧撃と蝕磨により削り取られるもので、内部に堆積した礫は侵食を妨げるもの、砂礫の堆積した甌穴を成長を止めた"化石甌穴"としています。
凝灰岩や砂岩・花崗岩のような岩盤ではチャートや珪岩のような硬い礫が回転して削る想像はできます。飛水峡のようなチャートでできた緻密で硬い岩盤では回転する礫がすぐに摩滅して無くなってしまうようで甌穴のできるイメージが湧きません。ガラス工芸や修理工場のサビ落としに使われるサンドブラストのように濁流の砂(石英)が岩盤を削り取る…横穴型の甌穴壁面にペンキを塗って観察すれば伊藤先生の説を立証できそうですが、天然記念物のためにできません。
paperminehunter
2021/05/23 - 編集済み成因についてあまり考えていませんでしたが
最近思ったのは
河床のやわらかい部分があって、そこが削られやすくなっていて 穴のようになったのではなかろうか
石が転がって削られたというのは、結果やわらかい穴部分に石が残っているからでは なかろうかということです
検証することはできないので あくまでも 勝手な想像ですが
prin
2021/05/23paperminehunterさんコメントありがとうございます。
ポットホールは奥が深いです。そもそもやわらかい岩盤にはできません。硬い岩盤が侵食されにくいがため、河床が凸凹で、川幅が狭く、流速が増す地形にみられます。
飛水峡は現在進行形の成長するポットホールです。穴にきっちりはまった丸い礫を観察していますが、礫が回転する様子はなく、(キッチリ計測したわけでないですが)水に当たる面が徐々に削り取られ扁平になります。(数えたわけではありませんが)ポットホールの位置もチャートの層理面の弱いであろうクラックに集中する様子はありません。
川並交差点のトンネル口から河床に降りることができます。ついでの機会にでも観察してみて下さい。凸凹した河床の地形により水流が乱され、特定の位置に渦巻き強く打ちつける流れにより形成される説を支持したいなぁ〜
また、ご意見お聞かせください。
paperminehunter
2021/05/24支持されていることに 賛同です
わたしが言いたかったのは、その部分が岩盤の中でもやわらかいからではなかろうか ということです
渦巻く部分は ほかの河川でもあり得るだろう
特定の場所に 存在するということは なにか共通点がありそうですね