2020/12/7 三倉石

初版 2020/12/10 07:07

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/12/10

遠州森町"森の石松"誕生の地です。博打にご利益の石松の墓、大洞院はこの地です。町北部を流れる三倉川は山水景石や姿石の産地として水石愛好家に知られています。シワシワの皮に硬い芯の"メロン馬蹄石"や花紋石は稀少とされています。

地質的には中生代〜新生代古第三紀に堆積したと考えられる四万十帯の砂岩泥岩の互層です。褶曲や断層でクシャクシャの地層です。化石の発見もなく堆積時代もはっきりしません。

河床の礫はどれも起伏に富んでいます。縮緬石?糸掛石?岩肌の凹凸はベッドフォームなのか?荷重痕なのか?スランプのような堆積構造なのか。緻密で硬いジャガイモのような重い石は炭酸塩ノジュール?石灰岩?これが"三倉石"?塩酸で泡を噴き、硫化鉄や得体の知れない白色板状の結晶を含んでいます。

あかん!?ばっかりで時間を忘れてしまいます。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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