2020/11/25 足久保川の鉄丸石

初版 2020/11/25 18:04

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/11/25

安倍川の支流足久保川では"鉄丸石"と呼ばれる鉄質ノジュールが見つかります。黄鉄鉱で充填された対角に貫く痕跡が認められる場合も多く、表面に現れる凹凸の表情から"へそ石"とも呼ばれ、Tasseliaという生痕化石と説明されています。この石の生まれた地を訪れました。

流域の地質は始新世~暁新世に堆積したと考えられる瀬戸川層群で、砂岩・粘板岩の互層です。地層中の鉄丸石は侵食により転石となり沢から川に流れてきました。

30分程の時間で持てないほどの収穫、器量の良い娘を連れて帰りましょう。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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