2020/11/12 探石の準備

初版 2020/11/12 08:00

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/11/12

欲しいモノは下準備があれば入手できる確率が上がるものです。

①実物をイメージ

ヤフオク・メルカリ・ミネラルショップで実物を手に入れて、欲しい石をイメージできるようにしています。高価なもの希少なものは博物館や図鑑で頭に形状産状を叩き込みます。採取した時をイメージしgetの自己暗示、極まり夢の中で採取したりしています。購入した金額と交通費を比べれば交通費が高額になる場合がほとんどですが、私にとって産地で自採(確認)する事が重要なのです。

②資料の収集

産地の情報をできる限り集めます。論文や地質図・地域地質研究報告には詳細な位置情報の記述がある場合もあります。地学ガイドブックなど"巡検本"は重宝します。ブログは最近の情報が入手できるため重要です。ネット収集が主ですが、地方史など思わぬ記述が図書館で見つかることもあります。産地の自然や歴史、産業を知るのも身になります。特に生の声は重要です。訪れたことのある先輩のお話は貴重です。案内していただければベストです。常にアンテナを張っておくことです。

③ペーロケ

google maps の航空写真で採取できそうな場所とアプローチの道順を探ります。候補地をいくつかプロットするのですが、現地は携帯電波の受信できない場合も多いため背景を予め登録出来るGeographica やYAMAPにデータ登録し、現地ではナビゲーションしてもらいます。迷わないためにも必須です。機器の不測の事態を想定し、地理院の1/25000地形図をプリントアウトしておきます。役所の都市計画課で入手できる1/2500であれば最良です。有備無患、安全第一です。

④現地聴取

いざ現地です。地元のお年寄りに挨拶「石を拾いにくる人見かけないですか?」乱獲やマナーが悪く土地の人が困っていたり、すでに採取禁止であったり、事情により見学を許可していただくだけで良しの場合もあります。クマやマムシ、ヒル・ダニなどの危険な動物の注意を受けたり、思わぬ採取地の情報や取置きした石を提供してくださる場合もあります。以前は役所に駆け込み情報収集したものですが、役所が教えた場所で事故や遭難があったり、現地が民地や鉱区権が残っている場合もあり"渋い"ですね。

さあ、出発です♪

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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