2020/11/8 赤倉山

初版 2020/11/08 21:05

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/11/08

鉱山探索の先輩に赤倉山の採石地を案内していただきました。目的地までの道程は過酷です。動物のテリトリーです。鹿や熊のウンチが行手を阻みます。足を滑らせれば一瞬で50mは下ることができます。

赤倉山の菊花石は品質が良く、昭和の"石ブーム"が過ぎ去った後も平成14年ごろまで採掘が続きます。露天掘りされた母岩は索道で降ろされました。山腹に張られたワイヤーは健在です。戦車のような残骸や無数のドラム缶はどうやって運んできたのでしょうか。

大きくえぐられた山肌は、兵どもが夢の跡のようです。強者どもの夢のカケラを頂戴しました。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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