2020/9/21 栗栖のアンモナイト化石

初版 2020/09/21 17:30

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/09/21

愛知県でただ一個体のアンモナイト発見の地です。資料によればここより100m程の距離でしょうか、昭和26年です。化石は、Choffatia (Subgrossouvria) sp.というジュラ紀中期ないし後期を示します。当時、木曽地方から飛騨〜美濃地方を経て尾張地方を通り、養老・鈴鹿山地にかけて断続的に分布する層状チャートや珪質頁岩〜砂岩層は"秩父古生層"とひとまとめにされ、古生代に堆積した地層として疑うことがありません。そこから採取されたジュラ紀の化石はオーパーツでしょう。その後、放散虫など微化石の研究やテクトニクスの解明から、主に三畳紀中期〜ジュラ紀前期に堆積し、ジュラ紀後期〜白亜紀最前期に形成された付加体と説明されています。学問は日進月歩です。

連休も明日まで、桃太郎公園の芝生広場は真新しいテントでいっぱいです。新型コロナ感染拡大防止のため3m以上の間隔、50張りの制限、屋外レジャーも大変です。お父さんお母さんも大変です。愛北漁業組合さんの鮎の塩焼き、頂きます…ご馳走様でした。

Author
File

prin

球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

Default