2020/7/31 ノジュール云々

初版 2020/07/31 17:57

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/07/31

炭酸塩・ケイ酸塩・鉄・マンガン…ノジュールの種類は固結成分の違いにより分類されます。呼び名は違えど、ひょうたん石・こぶり石・津軽小僧・フリント・メニライト・鉄丸石・サリグラム・セプタリアン・壺石・鈴石・キモマーブル・マンガンノジュール等々、形成年代を問わず形状や産状に類似点が見られます。

化石マニアはノジュールの中の貝化石の保存が良いことを知っています。立派なノジュールに何も入っていない場合が実に多いことも知っています。ノジュールを固結する成分の由来が含まれる生物の殻や、殻を核として濃集するでは矛盾が生じます。

名古屋大学の研究によれば炭酸塩ノジュールの固結の仕組みは、生物の軟体部から発生した腐食酸と海水中のカルシュウムイオンとが急速に反応し形成されると説明しています。ケイ素・鉄・マンガンの場合は?

化石として残らない・残りにくい殻を持たない生物の腐敗の汁に群がる"何か"の種類により固定する成分が違うと考えれば、多様なノジュールの成因が説明できそうです。シャーレの中のコロニーの丸さ加減がノジュールの丸さに重なります。鍾乳洞や温泉堆積物・旧鉱山の坑道内や大洋底で、現在進行形で成分を固定する"何か"が見つからないものででょうか?

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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