2020/6/23 大坂峠の球顆流紋岩

初版 2020/06/26 04:47

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/06/26

大坂峠のすぐ脇に幅約100m 、高さ約20mにわたって大雨見山層群三休の滝流紋岩層と呼ばれる球顆流紋岩が露出し、球顆と青灰色の玉髄が観察できます。形成時代は花粉化石から恐竜の絶滅した白亜紀最後期 (Maestrichtian)とされています。

稀ですが、空洞を残した球顆の内部に破片が落っこち、振ると音がする"鈴石"のような球顆もみつかります。

ズルズル滑って足場は悪く、石的には単一種類、同じものばかりですが、形を選んでいると時間が過ぎます。玉髄の成因や球顆形成のプロセスを想像するのに良い遊び場です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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