2020/6/10 タフォニ
初版 2020/06/10 17:56
改訂 2022/09/07 12:42
公開日:2020/06/10
"タフォニ"という言葉を久しぶりに発音したので熊野に見学です。
砂岩や凝灰岩の岩石海岸では、円形~楕円形の風化穴や蜂の巣の穴のような浸食微地形が見られます。これをタフォニやハニカムと呼びます。波しぶきを頻繁に被る飛沫帯の塩類風化作用、表面から浸透した塩類の含まれる水が蒸発する際に微結晶が粒子間に成長し結晶圧で岩盤表面を剥がすとか、浸透した塩水が母岩に含まれる鉱物を風化変質する際の体積膨張で表面を剥離すると説明されます。幾何学的選択浸食とでも言いましょうか?蜂の巣状になる理由はわかっていません。
和歌山県古座川町の虫喰岩は、岩が大好物の魔物の食事跡と考えられています。