2020/1/29 化石林公園

初版 2020/02/01 17:51

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/02/01

美濃加茂中之島公園、太田橋下流の"太田の渡し跡"付近です。

平成6年夏の異常渇水で、木曽川の水位が低下し、河床から樹径1㎝~1m、高さ50㎝程の化石林425本が立ったままの状態で見つかりました。岩盤は"中村累層"と呼ばれ、瑞浪層群に属する中新世の地層です。この地層は今渡ダムまで露出しており、大型哺乳類の足跡化石や、哺乳類や魚類の骨、植物の化石を含んでいます。成因不明の硫化鉄ノジユールを含みます。木曽川の浸食により将来的には消滅する運命であることから、天然記念物指定は見送られました。

化石木の多くは温暖な地域に生息するアオギリ科の植物で、現在の日本には分布していません。動物や植物の化石から1900万年前の環境を想像する、ワクワクします。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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