2019/12/6 根尾谷の詣で納め

初版 2019/12/13 20:56

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2019/12/13

化石の先輩からお誘いがありました。暖かくなるから現地で会いましょうと。いつもの谷の少し奥まで探査です。

化石を含む黒色石灰岩は谷の両岸に厚く分布しています。風化した表面にベレロフォンの断面がいくつも確認できますが、きれいに分離する個体は多くはありません。目的のオウムガイは簡単には見つかりません。時折、キーンと冷えた空気が谷を下り、なまった体を引き締めます。谷はもうじき雪に閉ざされます。

化石を探す目と菊花石を探す目は違うのですが、時折浮気して探す菊花石、土砂の中に隠れていました。今シーズン延べ何百人が横を通り過ぎた事でしょう。唯一の収穫は家に連れて帰ります。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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