2019/10/9 越前海岸の紋石

初版 2019/10/10 17:43

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2019/10/10

越前海岸厨温泉の南、城山の麓に長須浜海水浴場があります。城山は濃飛流紋岩類相当層(面谷流紋岩)の岩石でできています。崩れた岩は海の力で丸くなり、海岸は流紋岩や凝灰岩の礫が打ち寄せる波にカラカラと音を立てています。砂利に含まれる流紋岩は"越前紋石"と呼ばれ、流れの模様・花や花火や目玉のような模様が特徴的です。大きな石は海中ですが、ゴルフボール程の大きさならばいくらでも拾えます。

日本海、気を抜くと全身ずぶ濡れに、潮が白い泡になって舞ってます。駐車した車のガラスは真っ白ザラザラです。新鮮なカニ、イカ、魚に綺麗な紋石は旅の良き思い出でとなる事でしょう。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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