グレナダ/1994年11月15日発行 (世界の鉄道Ⅱ-2)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】

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『英グレート・ウェスタン鉄道の広軌用2-2-2機関車<ノース・スター>』

 ロンドンから西に向かって走る幹線グレート・ウェスタン鉄道は、初代技師長アイサムバード・キングダム・ブルーネルの強い信念で、7フィート(2,140mm)の広軌を採用したために、その発端から軌間4フィート81/2インチ(1,435mm)の英国内の各鉄道から仲間外れとして孤立していた。

 この<ノース・スター>がグレート・ウェスタン鉄道の手にはいったのは、ちょっとした偶然からである。この機関車は、1837年、スチブンソン工場でアメリカのニューオルレアン鉄道(軌間5フィート6インチ=1,676mm)向けに製作されたもので、一旦は船でアメリカへ輸送されたが、取引上の行き違いでイギリスへ送り返された。これを軌間7フィートに改造してグレート・ウェスタン鉄道が引き取ったものである。運転成績は優秀で、1838年、46トンお客車を牽引して、最高72km/h、平均62km/hで走った。1925年の鉄道100年記念のとき、レプリカが製作され、スウィンドンの博物館に保管されている。

※発行当時の説明です。

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