ラウドカットとは?

1965年に発売したビートルズのアルバム「Rubber Soul(ラバー・ソウル)」のマトリックス1(初回盤)のこと。EMI(1931年~2012年まで存在したイギリスのレコード会社)がラウドカットを行った結果、ミックスが明らかに変わってしまい、ボーカルが生々しく攻撃的な音になってしまったため、短期間のプレスですぐに生産中止となった。新たにカッティングされたものはマトリックス4として再度プレスされたが、徐々に入れ替えが行われたため、マトリックス1と4が片面ずつ存在する盤もある。
ビートルズファンの間では貴重な作品として、高値で取引されている。

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近年、誰それの作品がいくらで落札されたというニュースを耳にする機会が増えた。「予想落札価格を大幅に更新」、「史上最高の売上を達成」といった派手な見出しが躍り、今年5月にもアンディ・ウォーホルの代表作『ショット・セージブルー・マリリン』が約253億円で落札され、20世紀に制作されたアート作品では史上最高額となる落札価格だと話題を集めた。

アート市場が活況を呈しているのは事実だ。2021年の世界美術品市場の規模は約7兆9800億円とも言われ、新型コロナウイルス感染が拡大する以前の規模を上回っている。

そんななか、理想とするのは「利益=成功」という概念に囚われないギャラリーだ、と言うギャラリストがいる。夫婦で現代美術のギャラリー「MISAKO & ROSEN」を営むローゼン美沙子さんとジェフリー・ローゼンさんである。これまで「NADA Miami」や「Frieze Art Fair」、「Art Basel香港」などの海外アートフェアへ積極的に参加しながら国内外のアーティストを発信してきた。アーティストとマーケットの間に立つ彼らはどんな思いで活動しているのか? リチャード・オードリッチの作品に囲まれた空間で、ミューゼオ・スクエア編集長の成松が話を聞いた。