ザラツ研磨とは?
名を持つこの研磨法では、回転金属板に材料を押し当てて磨く研磨の方法。かつて存在したスイスの機器メーカー「ザラツ社(Sallaz)」が行っていた研磨法に由来する。現在では日本製の腕時計にのみ採用された加工技術。
バフがけ(ケースの仕上げ)をする前の下地処理として施される。ザラツ研磨を施すことで、歪みが小さくなり圧倒的に鮮やかな反射光を放つ美しい鏡面仕上げが得られるため、必要不可欠な加工技術。
優れた職人が行わないと、歪みを取るどころかかえって歪みを生んだり、角が丸くなったりするなどのリスクを負うため、ごく一部の職人しか施すことができない。