ザラツ研磨とは?

名を持つこの研磨法では、回転金属板に材料を押し当てて磨く研磨の方法。かつて存在したスイスの機器メーカー「ザラツ社(Sallaz)」が行っていた研磨法に由来する。現在では日本製の腕時計にのみ採用された加工技術。
バフがけ(ケースの仕上げ)をする前の下地処理として施される。ザラツ研磨を施すことで、歪みが小さくなり圧倒的に鮮やかな反射光を放つ美しい鏡面仕上げが得られるため、必要不可欠な加工技術。
優れた職人が行わないと、歪みを取るどころかかえって歪みを生んだり、角が丸くなったりするなどのリスクを負うため、ごく一部の職人しか施すことができない。

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歴史の影に小石あり。降りかかるストレスを克服するための握り石  「観音笑窪」_image

歴史の影に小石あり。降りかかるストレスを克服するための握り石  「観音笑窪」

長く愛用できる自分にとっての一生モノは使ってこそ価値が出てくるもの。旅先でつけた傷が、経年変化してあせた色合いが、思い出を振り返る手助けをしてくれます。

この連載では、モノ雑誌の編集者として数多くの名品に触れてきた山縣基与志さんが「実際に使ってみて、本当に手元に置いておきたい」と感じた一品を紹介します。

第四回はカッターで有名なオルファが販売していた握り石「観音笑窪(かんのんえくぼ)」について。日々降りかかる緊張やストレスを振り払う、一つの解決策となるかもしれません。

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対談「究極の触り心地を求めて」山縣基与志×今井吾郎

日本文化を世界にプロデュースしているジャパノロジー・ミュージアム代表の山縣基与志さんと、ジュエリーデザイナー集団ZORROで働く今井吾郎さん。二人のコラボレーションによって『握り石Dharma(ダーマ)』は生まれました。

ある作戦会議のこと。2時間の打ち合わせのうち、『握り石Dharma(ダーマ)』が机の上に置かれている時間は10分にも満たなかったんです。誰かが机の上に置くと他の人が手にとる。その繰り返し。

山縣さんはオーダーだからこそこの触り心地ができたと言います。「触り心地」という感覚的な目標に向かって、どのようにものづくりを進めたのでしょうか?山縣さんと今井さんがじっくり話します。

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ユニバーサルジュネーブ。耳に残るのはロービートの心地よい鼓動

長く愛用できる自分にとっての一生モノは使ってこそ価値が出てくるもの。旅先でつけた傷が、経年変化してあせた色合いが、思い出を振り返る手助けをしてくれます。

この連載では、モノ雑誌の編集者として数多くの名品に触れてきた山縣基与志さんが「実際に使ってみて、本当に手元に置いておきたい」と感じた一品を紹介します。第2回はUNIVERSAL GENEVE(ユニバーサルジュネーブ)の手巻きロービート。山縣さんは「手にとってから20年以上経つけれども、いまだに飽きが来ない」と語ります。

京都で数百年培われてきた木具師の技を、手で味わう | 「くらふとばんしょう」名刺入れ_image

京都で数百年培われてきた木具師の技を、手で味わう | 「くらふとばんしょう」名刺入れ

この連載では、モノ雑誌の編集者として数多くの製品に触れてきた山縣基与志さんが「実際に使ってみて、本当に手元に置いておきたい」と感じた名品を取り上げます。

今回紹介するのは、前回の記事で取り上げた握り石ダーマと同様に手の中で転がせる逸品。木具師の橋村佳明さんが立ち上げた「くらふとばんしょう」の名刺入れです。

使われているのは二つの杉でできた部材だけ。たったその二つのパーツに、数百年前の粋人に愛された技が集約されています。

MONTBLANC「PIX NO.75」。極上の書き味にシビれるシャープペンシル。_image

MONTBLANC「PIX NO.75」。極上の書き味にシビれるシャープペンシル。

履き慣らした靴や使い込んだ家具。ほとんどのモノは一度使ってしまうと、新品で買った時よりも価値が落ちてしまいます。

ただ、それは他者から見た場合のこと。長く愛用できる自分にとっての一生モノは使ってこそ価値が出てくるもの。旅先でつけた傷が、経年変化してあせた色合いが、思い出を振り返る手助けをしてくれます。

この連載では、モノ雑誌の編集者として数多くの名品に触れてきた山縣基与志さんが「実際に使ってみて、本当に手元に置いておきたい」と感じた一品を紹介します。第一回はモンブランのシャープペンシル。極上の書き味を持つそのペンには、職人の技術と金ペン堂のご主人のこだわりが詰まっていました。

トラウザーズ解体新書 番外編:「自由」と「端正」を肌で実感できるフェンダールのパンツ_image

トラウザーズ解体新書 番外編:「自由」と「端正」を肌で実感できるフェンダールのパンツ

以前、何回かにわたり連載した「トラウザーズ解体新書」。トラウザーズに関わるディテールやその意味を、平易でありながら今日珍しいくらいに細かく、しかも理論的に探究したからだろうか、有難いことに読者は一般の服好きの方だけでなく、プロの作り手の方も多かったようだ。

今回ご紹介するフェンダール(Fendart。フランス語の俗語で「ボトムズ」の意味)のパンツを企画なされているTさんも、そんなお一人。そこでフランス在住の彼が一時帰国したタイミングで色々話を伺うと共に、それを実際に穿いてみた際のレポートを、「トラウザーズ解体新書」の番外編としてお届けしたい。