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増補改訂 一生つきあえる木の家具と器:関西の木工家28人の工房から -京都・大阪・兵庫・滋賀-

誠文堂新光社 2015年

“毎日大切に使い続けたい”“そばに置いておきたい”一生ものの家具と器に出会えます。

関西地方在住の木を素材にしてものづくりをしている作家28人の工房を訪ね、オリジナリティあふれる上質な作品をはじめ、作業工程や愛用の道具、ものづくりへのこだわりを紹介していきます。

人気の椅子、箪笥、テーブル、ちゃぶ台、お皿や茶道具、スプーンやフォーク、おもちゃや楽器まで。
木目の美しさや優しい手触り。木材の良さを最大限に生かした逸品が勢揃い。

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家具修理の専門家から学ぶ「リペア論2.0」。原状回復の先にある醍醐味_image

家具修理の専門家から学ぶ「リペア論2.0」。原状回復の先にある醍醐味

祖父母のところへ遊びに行くと、たいていどこの家にも一つは古いタンスがあって、「これは代々我が家に伝える桐タンスで〜」なんてウンチクが飛び出すこともしばしば……。

そんな時代をはるか昔に感じるほど世の中が進歩し、今では修理を重ねて愛用してきた和家具よりも、DIY気分で組み立てる北欧ブランドの家具の方が身近になった。

「家具は、洋服や革靴と同じように生活を豊かにする道具」。

そう考えれば、安価にオシャレな家具を手にいれて壊れたら売るというライフスタイルも自然なのかもしれない。

ところが、家具の楽しみ方にはまだまだその先があるらしい。品質の良いものを手にいれて修理を重ねて長く愛用するというのも一つの楽しみ方ではあるが、どうやらさらにその先の醍醐味があるようだ。

「家具は、もっと楽しむことができる」。

その想いを世に伝えるべく、自身の知識と経験をフル活用した家具のリペアサービスをスタートした西原弘貴さんは、家具の修理・修繕やワークショップを通じて、持ち主と家具の新たな関係性を提案し続けている。

そんな西原さんだからこそ、家具の楽しみ方を二倍にも三倍にも膨らませる術を持っている。言うなれば、「リペア論2.0」。今回は、私たちが想像する家具リペアの一歩先を行く楽しみ方を教えてもらった。

木考Vol.1 ウォールナット(クルミ)を知る_image

木考Vol.1 ウォールナット(クルミ)を知る

こんにちは。ミューゼオ・スクエア編集部の高橋です。チーク、マホガニーと共に世界三大銘木と称されるウォールナット。日本語ではウォールナットをクルミと言います。まっすぐな木目にチョコレート色の心材と明るいクリーム色の辺材のコントラストが美しい木材です。

この記事ではもう少し掘り下げて、ウォールナットが持つ風合いや、どのような歴史を持つのかを紹介します。

木考Vol.2 チェリー材を知る_image

木考Vol.2 チェリー材を知る

こんにちは、ミューゼオ・スクエア編集部の高橋です。引っ越ししたりと新しい生活をはじめた方に向けて、家具選びがちょっと楽しくなる「木材の特徴」を解説します。第二回はチェリー材について。

チェリー材はオレンジがかった優しい茶色に穏やかな木目、そして滑らかな触り心地で、初回に紹介したウォルナット同様高い人気を誇る木材です。供給量が安定しているため、比較的手に入りやすいのもいいところです。

この記事ではもう少し掘り下げて、チェリーが持つ風合いや、どのような形で生活に関わってきたのかを紹介します。

木考Vol.3 オークとナラを知る_image

木考Vol.3 オークとナラを知る

こんにちは。ミューゼオ・スクエア編集部の高橋です。樹形の堂々とした出で立ちから、ヨーロッパでは「森の王」と呼ばれるオーク。また、日本の北海道産のナラは世界でも品質が高い木材として知られています。硬く傷もつきにくいため、家具はもちろん、ウィスキー樽や船舶など昔から様々なところで重宝されています。

この記事ではオークとナラの種類や、オーク・ナラ特有の木目、耐久性などの特徴を掘り下げて紹介していきます。

無垢の木のオーダー家具ができるまで —アオゾラカグシキ會社—_image

無垢の木のオーダー家具ができるまで —アオゾラカグシキ會社—

家具についてインターネットで調べていると、「クラシックスタイル」といった言葉を多く目にする。

どこの地域の「古典的な様式」の家具なのかそこからは読み取れず、ローカルから離れて均質化されきったことを感じさせるが、家具一つひとつには、これまで積み重なってきた歴史や作り手の考えが反映されていることは間違いない。そこを掘り下げると家具をもっと面白がれる軸ができる気がする。