2020/6/9 一志層群の玉ねぎ状構造
初版 2020/06/09 17:52
改訂 2022/09/07 12:42
公開日:2020/06/09
サメの歯の化石がよく見つかる分郷の林道です。鉱物の先輩とのお話に"玉ねぎ状風化"が話題になりました。堆積岩系サンプルのお土産調達です。
玉ねぎ状構造は、立方状に亀裂の入った岩盤に水が浸透し、水の浸透する外側と内側の膨張差による歪みにより、玉ねぎの皮のように剥離する結果できる構造と説明されます。角は丸くなるため、中心に丸い玉が残ります。これをコアストーンと呼びます。亀裂に入った鉄分や水、生物や気温の変化は風化を促進する要素となります。
サンプルは非常に脆く、少しの衝撃や乾燥でバラバラのパズルです。汚い泥団子をラップに包んで大切にお持ち帰り、かみさんが呆れた顔で見ています。